愛犬に絶対に覚えてもらいたいトイレトレーニング
筆者は30年間犬と暮らしてきました。その経験から「愛犬のトイレトレーニングは絶対にできていた方がいい!!」と強く言いたいです。
家の中でトイレができないと、真夏や天気の悪い日でも家の外に排泄に出なければなりません。
また愛犬が高齢になった際には、外にお散歩に行くことが愛犬の体にとって大きな負担となる場合もあります。
このような理由から、愛犬にはトイレトレーニングを教えておくことをおすすめします。
しかし「教えても覚えない」「何度も失敗してしまう」という理由から、トイレトレーニングを諦めてしまった飼い主さんもいるのではないでしょうか。
もしかすると、愛犬のトイレトレーニングが上手くいかないのは“間違った方法”でトレーニングしているからかもしれません。
トイレトレーニングは、成犬になってからでも可能です。筆者の愛犬も13歳の高齢になってから再トレーニングをしました。
犬のトイレトレーニングでの間違った方法と、室内でトイレが上手にできるようになる方法を解説しますので、ぜひ試してみてくださいね。
犬のトイレトレーニングでの間違った方法
1.トイレの失敗を叱ること
トイレの失敗を叱ることは、犬のトイレトレーニングでの間違った方法です。
トイレの失敗は叱らないのが基本です。トイレ以外の場所で排泄してしまったり、トイレシートからはみ出したりしても絶対に叱ってはなりません。
「ソファーでおしっこしたから叱った」という人間の都合は、犬には全く理解することができません。
犬は「排泄したことを叱られた」と感じ「ここで排泄してはいけない」と学習します。そうすると、室内のトイレで排泄をすることができなくなってしまいます。
そのため、トイレの失敗は絶対に叱らないでください。トイレシートからはみ出てしまっても静かに片づけましょう。
上手にできたときは思いっきり褒めてあげ、ご褒美のおやつを与えて構いません。ただし、お留守番中に上手くできていても、時間が経ってから褒めるのはNGです。成功した直後でなければ、犬には意味が伝わりません。
2.排泄物のニオイを残すこと
犬は嗅覚が非常に優れているため、排泄物のニオイが残っている場所を“トイレだ”と勘違いしてしまうことがあります。
粗相をしてしまったときは、ペット用の消臭・除菌スプレーなどを使って、しっかりとニオイを取り除きましょう。
筆者は、動物病院で使用されているスプレーを愛用しています。
また、トイレトレーニング中は水洗いができるタイルカーペットやマットを使うと、清掃がしやすくニオイも残りにくいですよ。
3.排泄するまでケージから出さないこと
「トイレするまで出さないよ!」というやり方も、犬に強いストレスを与えてしまうNG行為です。
犬は「閉じ込められた」と感じて、ケージ=嫌な場所と認識してしまいます。この状態ではトイレトレーニングだけでなく、ハウストレーニング(留守番や移動時のためのケージ慣れ)も失敗しやすくなります。
トイレをケージやサークル内に設置する場合は、出入りが自由なように扉を開けておくようにしましょう。
排泄の「前兆」(ソワソワする、クルクル回るなど)に気づいたときに、さりげなくトイレに誘導するのが成功のコツです。
まとめ
犬のトイレトレーニングでの間違った方法を3つ解説しました。
- トイレの失敗を叱ること
- 排泄物のニオイを残すこと
- 排泄するまでケージから出さないこと
どれも、犬にとってストレスになったり、トイレの場所を混乱させたりする要因です。
トレーニング中、失敗してしまっても焦らずに「怒らない」「褒める」「清潔に保つ」を意識することで、少しずつ愛犬の行動に変化が現れてくるはずです。
トイレトレーニングは、成犬や高齢犬でも十分に習得可能です。愛犬のペースに寄り添いながら、諦めずにチャレンジしてみましょう。