犬と夏を楽しむときの絶対NG行為
夏は、人間にとってもつらい季節ですが、犬にとってはさらに過酷な季節です。人と犬では体感温度に10℃以上の差があるとも言われており、ちょっとした油断が犬の命を脅かす原因になることも。
夏を愛犬と一緒に楽しむためには、やってはいけないNG行動をしっかりと知っておくことが大切です。
1.車の中で待機させること
犬を車内で待たせるのは、命の危険を伴うNG行為です。
真夏の車内温度は50℃以上、ダッシュボード付近は80℃を超えることも珍しくありません。冷房を切ってわずか15分ほどで、熱中症指数は危険レベルに達します。これは人間の基準であり、犬はさらに短時間で危険にさらされます。
たとえ冷房をかけていたとしても、犬だけを車内に残して外出するのは絶対にやめましょう。冷房が故障する可能性もゼロではありません。
犬を車に乗せるときは、温度・湿度が管理できるよう温湿度計を持参するのがおすすめです。犬にとって快適なのは、温度22℃前後・湿度40%前後とされています。
2.日中にお散歩に連れて行くこと
「今日は曇っているから大丈夫」と思っていませんか?曇りや小雨でも、湿度によっては熱中症のリスクが高まります。
地面からの熱で肉球を火傷する可能性があり、熱中症のリスクも高まります。
排泄のためだけに外へ出る場合でも、早朝や日没後など気温が下がった時間帯に限定しましょう。また、室内トイレのトレーニングも進めておくと安心です。
3.夏の間ずっとお散歩に行かないこと
暑さを避けるために、夏の間ずっとお散歩を控えるのもNGです。
犬にとって、お散歩は運動・ストレス解消・刺激を得る大切な時間です。運動不足や退屈が続くと、欲求不満になり、問題行動の原因になることもあります。
おすすめは、朝の涼しい時間「朝んぽ」です。空が明るくなった頃が、1日の中で最も気温が低く、散歩に適しています。
4.川や海で泳ぐことを強要すること
暑さ対策やレジャーの一環で、川や海に犬を連れて行く方もいるかもしれません。しかし、泳ぎを強制するのは絶対にNGです。
たとえ泳ぎが得意な犬種であっても、水が苦手な子、怖がる子も多いです。
水遊びをさせる場合は、必ず犬用のライフジャケットを着用させましょう。水に足をつけるだけでも嫌がるようであれば、無理は禁物です。思わぬ事故やケガに繋がる恐れがあります。
まとめ
犬と夏を楽しむときの絶対NG行為を4つ解説しました。
- 車の中で待機させること
- 日中にお散歩に連れて行くこと
- 夏の間ずっとお散歩に行かないこと
- 川や海で泳ぐことを強要すること
短頭犬種、寒冷地出身の犬種、子犬、シニア犬、肥満である犬、持病がある犬は、とくに暑さに弱いです。
持病のある犬と夏のお出かけをするときは、事前に健康診断を受けるなどし、愛犬の今の健康状態を把握した上で検討しましょう。緊急時の対応についても獣医師に相談しておくと安心です。