犬と夏を楽しむときの『絶対NG行為』4つ 愛犬の健康に悪影響を及ぼす危険性とは

犬と夏を楽しむときの『絶対NG行為』4つ 愛犬の健康に悪影響を及ぼす危険性とは

『犬と夏を楽しむときの絶対NG行為』についてまとめました。夏の暑さは全ての犬種に熱中症のリスクを伴います。夏を楽しむための安全対策を解説します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

犬と夏を楽しむときの絶対NG行為

車内にチワワ

夏は、人間にとってもつらい季節ですが、犬にとってはさらに過酷な季節です。人と犬では体感温度に10℃以上の差があるとも言われており、ちょっとした油断が犬の命を脅かす原因になることも。

夏を愛犬と一緒に楽しむためには、やってはいけないNG行動をしっかりと知っておくことが大切です。

1.車の中で待機させること

犬を車内で待たせるのは、命の危険を伴うNG行為です。

真夏の車内温度は50℃以上、ダッシュボード付近は80℃を超えることも珍しくありません。冷房を切ってわずか15分ほどで、熱中症指数は危険レベルに達します。これは人間の基準であり、犬はさらに短時間で危険にさらされます。

たとえ冷房をかけていたとしても、犬だけを車内に残して外出するのは絶対にやめましょう。冷房が故障する可能性もゼロではありません。

犬を車に乗せるときは、温度・湿度が管理できるよう温湿度計を持参するのがおすすめです。犬にとって快適なのは、温度22℃前後・湿度40%前後とされています。

2.日中にお散歩に連れて行くこと

「今日は曇っているから大丈夫」と思っていませんか?曇りや小雨でも、湿度によっては熱中症のリスクが高まります。

地面からの熱で肉球を火傷する可能性があり、熱中症のリスクも高まります。

排泄のためだけに外へ出る場合でも、早朝や日没後など気温が下がった時間帯に限定しましょう。また、室内トイレのトレーニングも進めておくと安心です。

3.夏の間ずっとお散歩に行かないこと

窓の外を見つめる犬

暑さを避けるために、夏の間ずっとお散歩を控えるのもNGです。

犬にとって、お散歩は運動・ストレス解消・刺激を得る大切な時間です。運動不足や退屈が続くと、欲求不満になり、問題行動の原因になることもあります。

おすすめは、朝の涼しい時間「朝んぽ」です。空が明るくなった頃が、1日の中で最も気温が低く、散歩に適しています。

4.川や海で泳ぐことを強要すること

暑さ対策やレジャーの一環で、川や海に犬を連れて行く方もいるかもしれません。しかし、泳ぎを強制するのは絶対にNGです。

たとえ泳ぎが得意な犬種であっても、水が苦手な子、怖がる子も多いです。

水遊びをさせる場合は、必ず犬用のライフジャケットを着用させましょう。水に足をつけるだけでも嫌がるようであれば、無理は禁物です。思わぬ事故やケガに繋がる恐れがあります。

まとめ

ひまわりとダックス

犬と夏を楽しむときの絶対NG行為を4つ解説しました。

  • 車の中で待機させること
  • 日中にお散歩に連れて行くこと
  • 夏の間ずっとお散歩に行かないこと
  • 川や海で泳ぐことを強要すること

短頭犬種、寒冷地出身の犬種、子犬、シニア犬、肥満である犬、持病がある犬は、とくに暑さに弱いです。

持病のある犬と夏のお出かけをするときは、事前に健康診断を受けるなどし、愛犬の今の健康状態を把握した上で検討しましょう。緊急時の対応についても獣医師に相談しておくと安心です。

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