犬が早朝になると吠えてしまう原因
1.お散歩に連れて行ってほしい
犬が早朝になると吠えてしまうのは、お散歩に連れて行ってほしいからです。
動物は、太陽が昇ることで一日の始まりが分かるとされています。外が明るくなり始めた頃、犬は起きてお散歩の準備を始めるのです。
早朝であると、まだ飼い主が起きていないこともあり、お散歩に連れて行ってほしい気持ちと、飼い主を起こしたいことから吠えてしまうのではないでしょうか。
「うるさい!」「静かにして!」と叱ってしまうのは、あまり良い対処法とは言えません。
季節によって時間差がある場合もあるかと思いますが、基本的に「毎日同じ時間にお散歩に行く」という癖をつけることができれば、早朝に吠えることはなくなるでしょう。
2.トイレに連れて行ってほしい(トイレをキレイにしてほしい)
犬は早朝に「トイレに行きたい」という理由で吠えることもあります。
外でしか排泄をしない犬であれば、「お散歩に行って排泄したい」というサインかもしれません。ベランダや庭で排泄する子であれば、「外に出してほしい」と吠えることもあります。
室内のトイレを使う犬であっても、「トイレが汚れていて使えない」と感じて吠えることがあります。
若い成犬でも、排泄を我慢できる限界は約12時間だとされており、子犬や老犬であればさらに短い時間で限界を迎えます。
こうした場合には、寝る前にトイレに誘導したり、夜間に備えてトイレを2つ設置したりすることで、早朝の吠えを防ぎやすくなります。
3.外の音や声に刺激されてしまう
犬が早朝に吠えてしまう理由として、外から聞こえてくる物音や声に反応しているケースもあります。
たとえば、新聞配達のバイク、ジョギングする人、他の犬の鳴き声などに敏感に反応してしまうことがあります。静かな早朝は音が響きやすいため、より強く刺激を受けてしまうのかもしれません。
このような場合には、音を遮ったり吸収したりできるカーテン(遮音カーテンや吸音カーテン)の使用がおすすめです。これにより、犬が外部の刺激を感じにくくなり、落ち着いて過ごせるようになるでしょう。
4.ケージから出してほしい
犬が夜間はケージで寝る習慣になっている場合、朝になると「出してほしい」と要求して吠えることがあります。
このようなときは、吠えても出してもらえないと犬に学習させることが大切です。
「吠えれば出してもらえる」と覚えてしまうと、早朝の吠えが習慣になってしまいます。吠えたときは、要求に応じずに徹底して無視することが効果的です。
最初はつらいかもしれませんが、根気よく続けることで、犬は「吠えても意味がない」と理解するようになります。
まとめ
犬が早朝になると吠えてしまう原因を4つ解説しました。
- お散歩に連れて行ってほしい
- トイレに連れて行ってほしい(トイレをキレイにしてほしい)
- 外の音や声に刺激されてしまう
- ケージから出してほしい
愛犬が早朝に吠えると、飼い主の睡眠が妨げられたり、ご近所に迷惑がかかってしまったりと悩みの種になりますよね。
しかし、怒鳴ったり叱ったりしても、吠え癖は改善されません。かえって逆効果になり、より激しく吠えるようになることもあります。
まずは、吠えている理由を正しく理解し、犬の気持ちに寄り添って対処することが大切です。原因に合った方法で丁寧に向き合っていけば、少しずつ早朝の吠えはおさまっていくでしょう。