犬が『人に向かって突進』する理由3つ 駆け寄ってしまう心理からやめさせるための改善策まで

犬が『人に向かって突進』する理由3つ 駆け寄ってしまう心理からやめさせるための改善策まで

子犬の頃はかわいくても、成長して力や体格がしっかりしてくると問題になる犬の行動がいくつかあります。人に向かって突進していくのもそのひとつです。他の人を怖がらせたり転倒させたりなど、トラブルに発展することも多いです。そのため、人に突進する犬には、早めに対処しましょう。犬が人に向かって突進する理由や、やめさせるためのポイントについてご紹介します。

お気に入り登録

犬が人に向かって突進する理由

4頭の犬と遊ぶ人

1.すごく嬉しい

飼い主さんが帰宅すると、部屋から駆け寄ってきて飛びついたり、体を擦り付けたりして大歓迎してくれる犬は少なくありません。中には、玄関で待っていてくれる犬もいます。こんな時、嬉しくて思わず「ただいま!良い子でお留守番してた?」などと話しかけたり撫でたり抱き合ったりする飼い主さんもいるでしょう。

他にも、散歩の途中で出会うおやつをくれる人や公園でよく遊んでくれる人などを見つけると、全速力で駆け寄っていく犬もいるでしょう。これらは、犬があまりの嬉しさに興奮を抑えきれなくなった末の行動だと考えられます。

飼い主さんや大好きな人を見つけて、「遊んでもらえる」「おやつをもらえる」といった嬉しさから引き出された行動です。

2.怖すぎて我慢しきれない

「恐怖」を感じた場合、逃げたり隠れたりすることが多いです。しかし、恐怖心が極まると、一転して攻撃的な行動に移ることもあります。

犬は縄張り意識が強く、自宅に入ってきた見知らぬ人に対して警戒心を露わにし、吠えたり唸ったりします。それでも構わずに入ってきた場合、警戒モードが一瞬にして攻撃モードに切り替わり、相手に突進していくことがあります。

この場合、相手が本当の不審者ではなく、宅配業者や飼い主さんの知り合いなどだった場合には、大きなトラブルに発展する可能性がとても高いです。

3.かまってもらいたい

犬は、留守番の時間が長かったり、飼い主さんが忙しくてあまりかまってくれなかったりすると、かまってもらうためにあれやこれやと知恵を絞ります。そして、過去に「突進したり飛びついたりしたらかまってもらえた」ことを思い出し、飼い主さんに勢いよく駆け寄ることがあります。

この場合に気をつけたいのが、記憶の内容です。確かに、犬にとってはかまってもらえて嬉しかった記憶ですが、その時の飼い主さんは「こら、やめろ!」「ダメだ!」などと叱っていたということもあります。

退屈していたり寂しかったりしていた犬にとって、飼い主さんから声をかけられるということは、たとえ叱責であっても嬉しい行為だと感じることが多いため、叱り方には十分な注意が必要です。

人に向かって突進させないための工夫

クレートに入る犬

突進できる、または興奮するような状況を作らない

来客時には予め愛犬をケージに入れておく、チャイムが鳴ったらケージに入れるなど、来客に向かって愛犬が飛びつけないような環境を作りましょう。また散歩や公園などでよく会う方に駆け寄っていく場合は、姿を見かけたらすぐにリードを短めに持ち、「オスワリ」などの指示で注意を飼い主さんの方に向けさせましょう。

このように、物理的に突進できない環境や、愛犬が興奮しすぎない状況を作ることで、愛犬が人に向かって突進していく機会を減らすことができるでしょう。

突進しても良いことは起きないと理解させる

恐怖による興奮状態は別ですが、嬉しくて興奮したりかまってほしくて駆け寄る場合の根本対策としては、「突進しても良いことは起きない」と理解してもらうことが大切です。

例えば飼い主さんの帰宅時は、興奮状態の間は愛犬を無視し、手を洗ったり着替えたりといった、いつもの行動を黙々と行います。つい「ただいま」と声をかけそうになるかもしれませんが、そこは心を鬼にして無視してください。

これは、散歩の途中や公園で出会う愛犬が大好きな人にもお願いすることをおすすめします。飛びつきそうに興奮している間は、決して声をかけたりおやつをくれたりしないよう、頼んでおきましょう。

落ち着いていると良いことがあると理解させる

突進しても良いことが起きないとわかってもらったら、次は「落ち着いていると良いことがある」と教えてあげましょう。愛犬が落ち着いた状態に戻ったら、「ただいま」と声をかけたり、おやつをあげたりします。

最初のうちは、飼い主さんが「オスワリ」などと指示を出して落ち着くのをサポートしてあげましょう。指示を出さずに落ち着いていられた場合は、思いっきり褒めてあげてください。

まとめ

大好きな人に駆け寄る犬

十人十色ということわざがあるように、人にはそれぞれの個性があります。同じように、犬にもそれぞれの個性があります。今回ご紹介した人に突進する理由や、やめさせるための方法が、すべての犬に等しく効果を発揮するとは限りません。

しかし多くの場合、何か良いことを求めて突進していくことが多いです。できるだけ突進するようなシーンを作らない、飛びついてきても無視する、クールダウンできたら褒めるという考え方をベースに、愛犬の理由を探り、上手にやめさせる方法を見つけ出してあげましょう。

もし、飼い主さん一人では難しいと感じた場合は、プロのドッグトレーナーなどの専門家に相談することも検討してみましょう。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。