犬がいる部屋にNGな『家具・環境』5つ 命に関わるトラブルの可能性から注意すべきことまで

犬がいる部屋にNGな『家具・環境』5つ 命に関わるトラブルの可能性から注意すべきことまで

『犬がいる部屋にNGな家具・環境』についてまとめました。愛犬が病気や怪我をしやすく、命に関わるトラブルが起きる可能性のある家具や環境への注意点や対処法を解説します。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

犬がいる部屋にNGな家具・環境

扇風機の茶の犬

1.ソファーやベッドなどの段差がある家具

犬がいる部屋にNGな家具として、ソファーやベッドなどの段差がある家具が挙げられます。

犬が、ソファーやベッドなどの段差が大きい家具を上り下りする行為には危険が伴います。特にジャンプして飛び降りてしまう犬の場合、脱臼や骨折などの大怪我を負う犬が非常に多いです。

どうしてもソファーを置きたい場合は、犬がいる部屋には設置しないようにするか、ロータイプのソファーを置くのがよいでしょう。ベッドも同様です。犬が入らないように柵などを設置するか、ロータイプのものを選びましょう。

または、犬用の階段やスロープを設置するのもおすすめです。

2.温度と湿度の管理がされていない

温度と湿度の管理がされていない部屋は、犬にとってNGな環境です。

適切な温度と湿度が保たれていないと、夏は熱中症になるリスクが高く、命にも関わる恐れがあります。一方で、比較的過ごしやすいのではないかと感じる冬は、体温調節が苦手な子犬や老犬にとって低体温症の危険があります。

犬は、窓から入ってくる風や扇風機の風では体温を調節することができません。人間のように大量の汗をかくことができないからです。そのため、夏は冷房を適度に使用しましょう。

激しくパンティングをしているときは、冷房で涼しくなった部屋で休ませてあげましょう。お留守番中は、冷房をつけっ放しにしておく必要があると言えます。

温度は22℃前後を目安に、湿度は50%前後を目安に管理することが理想とされています。犬がいる部屋には室内温度計を置き、こまめに確認するようにしましょう。

犬種・年齢・健康状態・季節・天気など、適した温度には個体差があるため、愛犬に適切な温度と湿度を見極めることが大切です。

3.ベッドやケージを窓辺に置く

窓辺の柴犬

ベッドやケージを窓辺に置くのは、犬がいる部屋にNGな環境です。

窓辺は外からの音や光に刺激や影響を受けやすく、犬がストレスを感じやすいです。そのため、ベッドやケージなどの犬が休むためのものは、窓から離れた場所に置くのが理想的といえます。

窓辺で日向ぼっこをしたり、外の観察をしたりすることが好きなのであれば、窓辺専用のベッドやクッションを置いてあげましょう。

4.電気コードがむき出しになっている

電気コードがむき出しになっているのは、犬がいる部屋にNGな環境といえます。

ドライヤーやスマートフォンの充電器など、今使用していないものの電気コードはコンセントから抜きましょう。

コンセントから抜くことができない電気コードには、カバーを取り付けましょう。犬の噛む力にも対応した、ペット用のコードカバーがおすすめです。

犬が電気コードを噛むと故障の原因になるだけでなく、犬が火傷を負ったり、感電死したりする恐れがあります。

中には感電した後も元気に過ごすこともありますが、内臓に損傷を負っている場合もあるため、急激に症状が悪化したり、突然死したりすることも少なくありません。

5.滑りやすい床

フローリングなどの滑りやすい床は、犬がいる部屋にNGな環境です。

めくれやすい敷物やズレやすい敷物にも注意しましょう。「敷物をすると粗相をしてしまう」という困りごとがある場合には、フローリングにペット用の滑り止め加工をするのがおすすめです。

ホームセンターで購入し、飼い主がご自身で塗ることも可能ですし、業者に依頼することも可能です。

粗相をしてしまう心配があるのであれば、ペット用のタイルカーペットもおすすめできます。水洗いが可能なタイプであれば汚れてしまった部分のみを洗えます。

まとめ

ペット用階段、チワワ

犬がいる部屋にNGな家具・環境を5つ解説しました。

  • ソファーやベッドなどの段差がある家具
  • 温度と湿度の管理がされていない
  • ベッドやケージを窓辺に置く
  • 電気コードがむき出しになっている
  • 滑りやすい床

人間にとって暮らしやすく便利で快適な家具や環境は、犬に不快を与えたり、犬の命を危険に晒したりすることがあります。

犬と暮らすことを考えて設計された家具もあります。上手く取り入れながら、愛犬にとっても飼い主にとっても快適な部屋づくりをしましょう。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。