犬が座る前に『くるくる回る』3つの心理 どんな理由が隠されているの?注意したいポイントまで

犬が座る前に『くるくる回る』3つの心理 どんな理由が隠されているの?注意したいポイントまで

愛犬が座る前にくるくると回る姿を見かけたことはありませんか?可愛らしい一方で、どこか謎めいたこの行動には、犬のさまざまな心理が隠されています。この記事では、犬が座る前にくるくる回る心理と、注意したいポイントについてご紹介します。

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犬が座る前にくるくる回る3つの心理

クッションの上に座る子犬

犬は、くるくると回ってから座ることがあります。愛犬のこの行動を見て、「何で?」と思ったことのある飼い主さんは少なくないでしょう。犬がこの謎めいた行動をするのには、きちんとした理由があります。ここでは、犬が座る前にくるくる回る心理を3つご紹介します。

1.安全確認

野生で暮らしていた犬たちは、寝床につく前にくるくる回って、周囲に危険がないかを確認していたと考えられています。くるくる回りながら、嗅覚や視覚、触覚などを使って周囲が安全であることを確認していたのです。

その名残で、現代の犬も寝る前や座る前にくるくる回って、安全確認をすることがあります。飼い主さんからすると「家の中は安全なのに」と思うかもしれませんが、寝る前や座る前の安全確認は犬の本能的な行動なのです。

2.座る場所を整えたい

犬は座る場所を心地よく整えるために、くるくる回ることもあります。これもまた、野生時代の名残です。野生時代の犬は、くるくる回って地面や草を踏みならすことで、平らで心地よい寝床を作っていたとされています。

その習性を受け継ぐ現代の犬たちは、座る場所であっても、寝床と同じように心地よく整えたくて、座る前にくるくる回るのでしょう。

3.最適なポジションを探している

犬は座る前にくるくる回りながら、最適なポジションを探していることもあります。犬が座って休息する際、ポジションは非常に重要です。最適なポジションでなければ、落ち着いて休めません。そのため、座る前にくるくる回って、一番しっくりくるポジションを探すのです。

一度座っても、いまいちしっくりこないこともあります。そんなときは、再び立ち上がってくるくる回り、改めてポジションを探し直します。

犬が座る前にくるくる回る際に注意したいポイント

回転する黒い大型犬

犬が座る前にくるくる回るのは、ごく自然な行動と言えます。ただし、その行動に普段と違う様子が見られる場合は注意が必要です。ここからは、犬が座る前にくるくる回る際に注意したいポイントについてご紹介します。

1.くるくる回る時間が長い

通常、犬が座る前にくるくる回るのは、数秒程度の短い時間です。もし、くるくる回る行動が明らかに長く続く場合は、身体に何らかの不調があるサインかもしれません。例えば、関節などに違和感があり、なかなか楽な体勢を取れずに回り続けている可能性があります。

また、前庭疾患や認知症、脳腫瘍といった脳神経の病気が原因で旋回行動が見られることもあります。さらに、ストレスが原因で同じ行動を繰り返す常同行動として、くるくる回り続けている可能性も考えられます。

愛犬に長時間くるくる回る行動が頻繁に見られる場合は異常と考え、速やかに動物病院を受診するようにしましょう。

2.鳴きながらくるくる回っている

犬がくるくる回る際に鳴き声を上げる場合は、不快感や痛みを感じている可能性があります。

普段は静かにくるくる回って座る犬が、キャンキャン鳴くようであれば、身体に異変が起きていると考えたほうがよいでしょう。見た目には異常がなくても、足や腰、内臓などに違和感や痛みがあるのかもしれません。

愛犬が鳴きながらくるくる回っている場合も、できるだけ早く動物病院を受診することが大切です。

3.座ってもすぐに別の場所でくるくる回る

犬がくるくる回って一度座ったかと思ったらすぐに立ち上がり、別の場所へ移動してまた回るという行動を繰り返すのは、落ち着かないサインかもしれません。

環境に対する不安やストレス、あるいは身体の違和感や不快感などが原因で落ち着かず、くるくる回っては座るという行動をあちこちで繰り返している可能性があります。

愛犬がこの行動を見せる場合は、まず騒音や室温など、身の回りの環境に問題がないかを確認しましょう。環境に問題が見つからない、あるいは環境を改善しても落ち着かないようなら、獣医師に相談することをおすすめします。

まとめ

ソファで座るジャックラッセルテリア

犬が座る前にくるくる回るのは、安全確認のほか、座る場所を整えたい、最適なポジションを探しているといった理由からだと考えられます。

ただし、くるくる回る時間が長い、鳴きながらくるくる回っている、座ってもすぐに別の場所でくるくる回るといった様子が見られる場合は注意が必要です。これらは、身体の違和感や痛み、あるいは精神的な不安やストレスのサインである可能性があります。

愛犬のくるくる回る行動に異変を感じたら、速やかに動物病院を受診しましょう。その際、愛犬の気になる様子を動画で撮影して持参すると、診察の助けになります。

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