他人の行動が愛犬に不信感やトラウマを植え付けてしまう
犬を散歩させていると、通りすがりの方と交流する機会が増えます。ときには「かわいいですね〜」などと声をかけてくれる方もいて、その流れで触ってもらうこともあるでしょう。
しかし、全く見ず知らずの他人の行動が愛犬に人間への不信感やトラウマを植え付けてしまうこともあるので注意が必要です。
特に小さな子どもは悪気なく毛を鷲掴みにしたり力加減に配慮せずに触れてしまったりするため、ふれ合う際には事前に「このように触れてね」と触り方を軽くレクチャーしてあげましょう。
愛犬に対して他人にさせてはいけない『NG行為』4選
他人からされてしまうと、犬が不信感やトラウマを抱えてしまう原因になる行動を確認しましょう。
1.突然大声を出して駆け寄ってくる
女性や子どもに多くみられる行動に、「かわいい〜!」「キャー!」などと大きな声を出しながら駆け寄ってくる行為があります。しかし、見ず知らずの人が突然大声を出しながら走り寄ってきたら、人間でも恐怖を感じますよね。
警戒心の強い犬ならば、なおさら「何?怖い!」と恐怖を感じやすいでしょう。こうした出来事が原因で人間不信に陥ったり、人間の女性や子供が苦手になりトラウマになったりすることがあります。
2.正面から目をじっと見つめる
親しくない相手や見ず知らずの相手からじっと目を見つめられる行為に対して、犬は「あなたに敵意を持っています」と威嚇行為として捉えてしまいます。
悪いことは何もしていないのに威嚇されたと勘違いし、飼い主や家族以外の人間は怖い、注意が必要だと不信感を抱いてしまう原因になるので気をつけましょう。
3.立ったまま頭を撫でる
立った状態のまま初対面の犬の頭を撫でてしまう人は多いでしょう。しかし、自分の視点に置き換えて考えてみてください。突然、見ず知らずの自分より大きな人から頭をガシガシと撫でられたらどのように感じますか。
多くの犬は、見ず知らずの人に自分の頭へと手を伸ばされると不安を感じています。触れられると、なおさら恐怖を感じやすく、中には恐怖のあまり硬直してしまう犬もいるほどです。
なるべく視線を同じ高さに合わせて、目を見つめないように気をつけながら胴体に手を伸ばすようにしましょう。
4.暴力的な行為
当たり前のことですが、暴力的な行為は誰であっても厳禁です。強引に毛を鷲掴みにしたり、見ず知らずの人にマズル(鼻先)を掴まれたりすると、犬は恐怖から人間不信に陥ってしまいます。
蹴ったり叩いたりといった行為は問答無用でやってはいけない行為です。しかし、無意識に強く撫でたり触れたりする行為も、犬にとって「痛いことをされた」と思わせてしまう恐れがあるので気をつけてください。
他人と愛犬をふれ合わせるときに飼い主が意識すべきこと
他人と愛犬をふれ合わせるとき、愛犬がトラウマを抱えることがないように相手の行動に注意する必要があります。
あまり犬とふれ合い慣れていない人や、小さな子どもとふれ合わせる場合は、目線の高さを合わせることや正面から目を見つめないこと、最初は手の匂いを嗅がせてから体の側面を優しく触れることなどを伝えましょう。
また、初対面の相手とふれ合わせるときは、飼い主が愛犬にピッタリとくっついてあげたり、アイコンタクトを送ってあげたり、背中を優しく撫でてあげたりすると、愛犬の気持ちが落ち着きやすくなります。
まとめ
いかがでしたか。他人からの何気ない行動で愛犬がトラウマを抱えてしまい、人間不信に陥っては大変です。他人とふれ合わせるときは、飼い主が軽くふれ合い方を伝えるなど配慮してあげましょう。