愛犬を悲しませるNG行為
存在を無視する
犬は基本的にかまってちゃんな性格です。飼い主さんに声をかけてもらったり遊んでもらったりと、自分に注目してもらうことが大好きです。それだけに、飼い主さんからかまってもらえなかったり無視されてしまったりすると、犬の心は深く傷つきます。要求吠えの対策など、しつけの過程で必要に迫られての無視は仕方がありませんが、それ以外の場合で愛犬を無視することは避けるべきです。
「無視なんてするわけない」という飼い主さんも、スマホやテレビに夢中で愛犬のアピールに気づいていないことはありませんか?愛犬との暮らしが当たり前になってくると、愛犬の存在も「空気」のように当たり前になってしまうかもしれませんが、放置するようなことがあってはいけません。
長時間お留守番させる
仕事や学校で、どうしても愛犬をお留守番させなければならないというご家庭もありますよね。現代日本で社会生活を送るためには避けられないことですし、愛犬との距離感を適切に保つためにもある程度のお留守番は必要です。
しかし、12時間以上に及ぶなどの長時間のお留守番は愛犬の心に悪影響を与える可能性もあるので要注意です。欧米では犬を長時間お留守番させることを法律で禁止している国もあるほどです。
家族間で喧嘩する
犬は群れで行動する動物のため、徹底的な平和主義者です。群れの中に不和があるとチームワークが崩壊し、狩りの失敗につながります。そして飢えに直結します。そのため家族喧嘩などで家庭内の空気がいつもと異なると、極度の不安と悲しみを覚えてしまいます。
「夫婦喧嘩や親子喧嘩を愛犬が仲裁してくれた」「叱られて涙しているときに愛犬が寄り添って悲しみを分かち合ってくれた」という経験がある人も少なくないのではないでしょうか。それらは全てこの習性によるものです。
暴力を振るう
言わずもがなですが、暴力を振るうことは絶対にあってはならないNG行為です。暴力は愛犬を悲しませるだけでなく、愛犬の心に深い傷とトラウマを植え付けます。暴力を振るったその人への恐怖や苦手意識だけでなく、特定の性別の人全てや、人間という存在そのものに対して不信感を募らせてしまう場合もあります。
しつけや罰といった大義名分があったとしても、暴力は犬を深く悲しませ、人間と犬の絆を一瞬で壊してしまう行為です。絶対にしてはいけません。
愛犬を悲しませてしまったら
もし愛犬を悲しませてしまっていることに気づいたら、できるだけ早く心のケアをしてあげるべきです。体を撫でる、マッサージするなどのスキンシップをとる、全力で一緒に遊ぶなど、愛犬が喜ぶことをしてあげましょう。
愛犬としっかり向かい合い、信頼関係を確認し合うことが大切です。
まとめ
愛犬を家族に迎え入れようと決めたとき、その子を悲しませようと思っていた人はいないでしょう。そして犬を家族に迎えたからには、その子を幸せにする責任が飼い主にはあります。
無責任な行動や軽はずみな行動で愛犬を傷つけてしまうことのないよう、普段の自分の行動を見直してみましょう。