犬の性別で性格は変わる?オスとメスの基本的な傾向
犬の性格は個体差が大きいものの、性別による傾向も見られます。
たとえば、オス犬は一般的に縄張り意識が強く、独立心が旺盛な傾向があります。活発で好奇心旺盛な子が多いでしょう。
一方、メス犬はオス犬に比べて協調性があり、感受性が豊かだと言われています。比較的落ち着きがあって、飼い主さんの気持ちを察しやすい子が多いようです。
ただし、これらはあくまで一般的な傾向であり、すべての犬に当てはまるわけではありません。育った環境にも大きく影響されます。
また、性成熟後には性ホルモンの影響が性格にあらわれることもあるため、去勢・避妊の有無も性格形成に大きく関わってきます。
オス犬の性格の特徴とは?
では、もう少し詳しくオス犬の性格の特徴を見ていきましょう。
オス犬は、エネルギッシュで好奇心旺盛な子が多いと言われています。遊び好きで甘えん坊な一面があり、飼い主さんとのスキンシップを好む傾向があります。
一方で、縄張り意識が強く、ほかのオス犬に対して対抗心を持ちやすい場面も見られます。散歩中に見知らぬ人や犬に吠えてしまうこともあるでしょう。また、マーキング行動やマウント行動もオス犬の特徴と言えます。
しっかりとした主従関係と基本的なしつけを早めにおこなうことで、オス犬特有の行動も落ち着き、家庭で過ごしやすいパートナーになります。
メス犬の性格の特徴とは?
メス犬はオス犬に比べて協調性が高く、比較的落ち着いた性格の犬が多いです。感受性が豊かで、飼い主の感情を察するのが得意な子も少なくありません。また、オス犬のように過度にテンションが上がることも少ない傾向です。
このようなことから、メス犬はオス犬よりもしつけがしやすいと感じる飼い主さんも多いようです。
その一方で、発情期には気分の波が出やすく、情緒が不安定になることもあります。避妊手術を受けることで、こうしたホルモンによる影響を抑えることができます。
また、母性本能が強く、子犬だけでなく人間の家族に対しても愛情深く接する犬が多いでしょう。
性別ごとに変えるべき?しつけや接し方のポイント
オスとメスでは、性格の傾向に違いがあるため、接し方やしつけの方法も少し変えると効果的です。
たとえば、エネルギッシュで好奇心旺盛なオス犬には、遊びながら楽しく学べる方法がおすすめです。エネルギーを発散できるように運動を取り入れたトレーニングや、ごほうびを使ったしつけが向いています。
また、縄張り意識からくる問題行動は、攻撃に発展することもあるため毅然とした態度で臨むことが大切です。
一方、感受性が高く、落ち着きのあるメス犬は、静かな環境で褒めてしつけるのが効果的です。日常生活の中で自然に反復練習ができるように工夫するのが良いでしょう。また、繊細な面もあるため、叱る際には強い言葉や態度を見せるのは避けたほうが賢明です。
まとめ
犬の性格は性別によって、ある程度の傾向があります。オス犬は一般的にエネルギッシュで縄張り意識が強く、メス犬は協調性があり感受性が高い傾向です。
ただし、個体差が大きいため、すべての犬に当てはまるものではありません。犬の性格形成には、もともとの性格のほか、成長過程、生活環境なども大きく影響します。
今回紹介した性別による性格の特徴を踏まえつつも、愛犬の個性を尊重し、それぞれに合った接し方を心がけましょう。