犬用の『日焼け止め』って存在するの? そもそも塗る必要はある?注意したいポイントまで解説

犬用の『日焼け止め』って存在するの? そもそも塗る必要はある?注意したいポイントまで解説

犬用の日焼け止めは存在しますが、犬に日焼け止めを塗る必要性は非常に低いと言えます。犬用の日焼け止めを購入するときは、配合されている成分に注意しましょう。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

犬用の日焼け止めってあるの?

日焼け止めとタオル

犬用の日焼け止めは存在します。「SPF15」など、人間用の日焼け止めと同じ表示がされています。

SPFとはUV-Bという紫外線を防止することを表し、その後に書いてある数字は効果の持続時間を表しています。また、配合されている成分は「紫外線吸収剤」です。

筆者がこれまでに見てきた犬用の日焼け止めは海外製の商品であり、インターネット上のショッピングサイトから購入することができます。

スティックタイプやシートタイプ、ミストタイプなどがあります。

しかし、日本のペットショップやホームセンターで犬用の日焼け止めが売られているところを見たことはなく、動物病院で処方されているという話も聞いたことがありません。

スティックタイプの日焼け止め

スティックタイプの日焼け止めは、硬い・塗りにくい・伸びないといったデメリットがあります。被毛を避けながら皮膚に塗らなければならないため、使用が難しいようです。

犬が紫外線の影響を受けやすい部分は被毛の薄い部分です。スティックタイプの日焼け止めは、鼻先や耳など、小さな範囲であれば塗りやすいかもしれません。

シートタイプの日焼け止め

シートタイプの日焼け止めは、犬が紫外線の影響を受けやすい部分は被毛の薄い部分に使用しやすく、お腹や内腿を拭くようにして使用するとよいかと思います。

普段のお散歩後のお手入れでボディーシートなどを使って拭くお手入れをしているのであれば、犬も嫌がりにくいでしょう。

ミストタイプの日焼け止め

水分を吹きかけるので、犬が怖がったり嫌がったりしやすいです。中には、日焼け止めの成分だけでなく、虫よけの成分も含まれた商品があるようです。アウトドアによいのではないでしょうか。

犬に日焼け止めを塗る必要性

室内で日光浴する犬

犬の体は被毛で覆われています。被毛には様々な役割がありますが、犬の皮膚を日差しや紫外線から守る役割も担っています。そのため、日焼け止めを塗る必要性は低いと言えます。

5月~8月は紫外線が強くなる時期なので、日光浴は避けるようにしたり、日差しの少ない時間帯にお散歩をしたり、紫外線の影響を受けにくくするための工夫をするとよいでしょう。

ドーベルマンやパグなどの短毛である犬種、チャイニーズ・クレステッドドッグなどの被毛のないヘアレスドッグ、サマーカットをする犬は、日差しや紫外線の影響を受けやすいです。

普通のお洋服を着せるだけでもよいかと思いますが、紫外線カット加工がされたお洋服もありますので、お散歩のときに役立ててはいかがでしょうか。

まとめ

砂の地面、トイプードル

犬用の日焼け止めは存在しますが、日焼け止めと言いつつも、「紫外線吸収剤」の表示がない商品に関しては、日差しや紫外線から受ける影響を防ぐことができるかどうか定かではありません。

「水洗いで落とせます」という表示がされている商品があるのですが、毎日のお散歩のときに使用するには、水洗いしなければならないことがデメリットになりそうです。

ポメラニアンや柴犬などのアンダーコートを持つ犬種は、そのアンダーコートが密集して生えているため、皮膚に届く紫外線の量が他の犬種と比べて少ないとされています。

シングルコートであったり、短毛であったり、被毛が薄い犬種である場合などは、紫外線の影響を受けやすいと覚えておきましょう。

犬の皮膚も日焼けをします。皮膚に炎症を起こし、赤くなることがあります。強い日差しを浴びたときは、炎症から痒みや痛みが出ることもありますので注意しましょう。

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