犬にまつわる雑学や知識
1.鼻にある鼻紋で個体を識別することができる
犬の鼻にあるシワは、犬それぞれで異なり「鼻紋(びもん)」と呼ばれています。人間の指紋と同じようなものです。
鼻紋を活用し、犬を特定するための様々な技術が開発されており、迷子になってしまった犬の捜索や、保護されている犬の飼い主の特定に役立てられるなど、今後が期待されています。
愛犬の鼻紋を登録しておけば、災害時にも役立つでしょう。鑑札のように外れてしまうこともなければ、マイクロチップのように体に埋め込む必要もありません。
今現在では、牛の個体を識別するため、実際に鼻紋が活用されています。犬の個体を識別するためにも、実際に鼻紋が活用される日が近いのではないでしょうか。
2.生まれたばかりの子犬の耳は穴が開いていない
生まれたばかりの子犬の目は開いていません。これは誰もがご存じでしょう。だいたい生後3週目になる頃に目が開きます。
これは耳も同じで、生まれたばかりの子犬の耳は穴が開いていません。穴が塞がった状態で生まれてきます。そして、生後3週目になる頃、目と同じくらいのタイミングで耳の穴も開きます。
まだ目も耳も開かない子犬が母犬を求めて移動するときは、触覚を頼りにしています。そして、母乳を求めて移動するときは、嗅覚を頼りにしています。
子犬の多くの器官が未発達の状態で生まれてくるのは、犬の妊娠期間が短いからです。人間の妊娠期間がおよそ280日であるのに対し、犬の妊娠期間はおよそ63日です。
3.血液型は8種類以上ある
人間の血液型は4種類ですが、犬の血液型は8種類以上あります。“8種類”ではなく“8種類以上”というのが何だか曖昧で複雑で面白いですよね。
犬の血液中には、複数の抗原があり、異なる種類の型が混合しています。混合している場合もあれば、混合していない場合もあります。
そのため、犬の血液型は8種類以上あり、組み合わせは13種類ほどあるとされています。
輸血が必要なとき、同じ血液型の犬を探すのは大変そうですが、犬に輸血を行う場合、血液型が完全に一致していなくても、初回に限り輸血することが可能なのだそうです。
犬の体内に抗体が作られていないため、完全に一致しない血液型でも拒絶反応が出ないためです。ただし、2回目以降は適合する血液を輸血しなければなりません。
4.常につま先立ちで歩いている
犬の後ろ足に注目してみてください。くの字に曲がっていますよね。くの字に曲がっている部分は、犬の踵(かかと)にあたる部分です。
つまり、常に踵を上げて歩いている、常につま先立ちで歩いているスタイルなんです。指行性と呼ばれる歩行様式で、素早く走ったり、素早く方向転換したりすることができます。
そして、犬が休んでいるときの後ろ足にも注目してみてください。地面に踵をつけていることがあります。
行動するときは踵を上げ、常につま先立ちで歩くスタイルなのですが、休むときは踵を下げて休むことができるのです。
まとめ
犬にまつわる雑学や知識を4つ解説しました。
- 鼻にある鼻紋で個体を識別することができる
- 生まれたばかりの子犬の耳は穴が開いていない
- 血液型は8種類以上ある
- 常につま先立ちで歩いている
あなたはどの雑学や知識に一番驚いたでしょうか。長く犬と暮らしていても、新しく知ることは山ほどあり、その度に犬の習性や生態に驚かされることがあります。
犬に関する研究は今も多く行われており、これから新しく明かされる真実がまだまだ数えきれないほどあるのではないでしょうか。
愛犬の何気ない仕草や行動を疑問に思うことがあるかと思います。そんなときは、犬の習性や生態と照らし合わせてみてください。愛犬の気持ちを理解できるきっかけになるかと思います。