犬が成長すると性格が変わる理由
犬が成長すると共に性格に変化が見られることがあります。性格が変わることには、年齢が関係する場合もありますし、経験が関係する場合もあります。
生まれ持った性格がガラリと変わってしまうということではなく、ポジティブな部分がプラスされたり、ネガティブな部分がプラスされたりすることがあります。
また、ネガティブな部分は、成長と共にポジティブな部分へと変わることもありますし、消えてなくなってしまうこともあります。
どのようなことがきっかけとなり、どのような要因が犬の性格を変えることがあるのか、犬の性格を悪い方へと変化させないための接し方、性格が変わってしまった愛犬への接し方など解説します。
1.成長と共に警戒心が強くなるため
犬が成長すると性格が変わる理由は、成長と共に警戒心が強くなるためです。
子犬は好奇心旺盛で怖いもの知らずです。何にでも誰にでも興味を持ち、“知りたい!”という気持ちから安易に近づいてしまうことがあります。
そして、子犬が社会化期を迎える頃になると、少しずつ警戒心を強めていきます。
成犬になる頃にはすっかり警戒心が芽生え、他人や他犬を威嚇するようになったり、飼い主に反抗的な態度を見せるようになったりします。
このことが“性格が変わった”と感じられる要因でしょう。警戒心を持つことは決して悪いことではありません。警戒心から威嚇してしまうこともあります。
しかし、その警戒心が“攻撃的な犬”へと性格を変えてしまうことがないよう注意しなければなりません。
社会化を上手く進めるためにも、飼い主や家族以外の他人や他犬とも積極的に交流するようにしましょう。
2.成熟して自立心が芽生えるため
犬が成長すると性格が変わる理由は、成熟して自立心が芽生えるためです。
飼い主に言われる通りに行動し、飼い主のお伺いを立てていた子犬も、自分から進んで行動するようになります。
しかし、判断を間違えてしまい、誤った行動をしてしまうことがあります。それは、犬にとって、とても危険な行動かもしれません。
自立心が芽生え、自ら判断して行動するようになり、悪い行動や失敗ばかり繰り返す愛犬を怒鳴ったり叱ったりすることがあるかもしれません。
犬は叱るよりも褒めることで成長します。褒められることで“これはよい行動なんだ”と覚え、自分にとっても喜びのある行動は、何度でも繰り返し行うようになります。
愛犬を叱るのではなく、愛犬が悪い行動や危険な行動をせずに済む環境を整えてあげることが大切です。
3.様々なことを経験するため
犬が成長すると性格が変わる理由は、様々なことを経験するためです。
他人や他犬と交流する機会を積極的に与え、嬉しく楽しい経験を積んだ犬は、人や犬が好きな性格へと成長します。
お散歩中、他人から嫌な言葉をかけられたり、他犬から攻撃されたりすると、人や犬を怖がるようになったり、お散歩が大嫌いになったりすることがあります。
子犬の頃から様々な場所へお出かけする機会を多く与えられた犬は、どこに行っても楽しく快適に過ごすことができ、初めて訪れる場所や環境でも適応することができるようになります。
子犬の頃からお家の中でばかり過ごしていた犬は、初めて訪れる場所や環境に強い不安や恐怖を感じ、パニックを起こしたり、体調不良を起こしたりすることがあります。
愛犬が人間社会で幸せに快適に暮らしていくためには、様々なポジティブな経験をさせてあげましょう。
たまに起こるネガティブな経験も、悪いものとしてとらえる必要はありません。
まとめ
犬が成長すると性格が変わる理由を3つ解説しました。
- 成長と共に警戒心が強くなるため
- 成熟して自立心が芽生えるため
- 様々なことを経験するため
物静かな性格の犬種だと聞いていた愛犬が、やんちゃでエネルギッシュな性格へと変わったとき、飼い主にとって、“都合の悪い性格へと変わってしまった”と感じられることがあるかもしれません。
飼い主に似るとは言いますが、飼い主の性格とは正反対の犬へと成長することもあるでしょう。それは、しつけでは変えることができないかもしれません。
愛犬の性格の変化を受け入れ、理解し、飼い主として配慮することができることが大切なのではないでしょうか。