️犬が車内でソワソワする理由
振動や空間に慣れない
車内空間というのは独特の空間です。椅子が並んで狭々しく密閉されており、何より動きます。車に慣れていない犬は、そもそも車内のどこでどんな体勢をとっていれば安全なのかわからず、常に身の危険を感じてソワソワしてしまうため危険です。
また走行中の独特の振動や音、ブレーキのときに感じる反動が苦手という場合もあるでしょう。「これはこういう乗り物で、こうしていれば安全なのだ」と学習できるまでは落ち着かなくて当然です。
行き先が気になる
車内でソワソワしてしまう原因の2つめが「どこに連れて行かれるかわからない」不安感にあります。
車に一度でも乗ったことがあれば、それが目的地まで運んでくれる乗り物であるということは犬も理解できます。しかし、ただ歩いているときのように匂いを辿ることはできないので、どこへ向かおうとしているのかは見当がつきづらいです。
特に一度でも「嫌なところ」に連れて行かれた経験がある子の場合、「もしかしてまたあそこに行くのかな?」とドキドキしてしまっているのかもしれません。
自分の匂いが充満していて居心地が悪い
車内で匂いのキツイものを食べたら、その匂いが長時間消えなかったという経験は誰にもありますよね。車は密閉空間であり、布製のシートもよく匂いを吸うため、匂いがこもりやすいという性質があります。そのため犬がある程度の時間車内にいると、車内が犬の匂いで充満してしまいます。
実はその匂いが不快なのは意外にも犬自身です。自分自身の匂いがあまりに強く充満していると、犬は居心地悪く感じます。
トラウマから車自体が嫌い
以前ドライブをした際に嫌いな場所に連れて行かれた、車酔いして吐いてしまったなどのトラウマがある場合、車そのものを嫌いになってしまう子がいます。
車を一度嫌いになってしまうと、もはや車に乗っているだけでソワソワ落ち着かない、あるいは車に乗ること自体を強く拒否するなどの行動が表れます。こうなってしまうと、車を好きになって楽しんでもらうのは至難の業です。
️愛犬も楽しいドライブにするために
まずは車内空間に慣らすことから
愛犬を家族に迎えたら「ドライブで楽しませてあげたい!」と気持ちがはやるのはわかります。ですが車に乗ったことのない子をいきなり長時間のドライブに連れ出すのはNG。まずは止まった車の中で愛犬と過ごし、車内空間に慣れてもらうことから始めましょう。
車内でおやつをあげたり遊んであげたりして「車は楽しいところ」という第一印象を持ってもらうことが大切です。
初ドライブは楽しいところへ!
愛犬が車内空間に慣れたらいよいよドライブですが、まずは近場からスタートするようにしましょう。また大切なのは初ドライブの場所には「楽しいところ」を選ぶこと。
動物病院やペットホテルなど、愛犬が嫌いな場所にいきなり連れて行ってしまうと「車=嫌なところに行くもの」と学習してしまいます。
こまめに換気や休憩を挟む
ドライブ中には匂いがこもりすぎないよう、こまめに換気を行うようにしましょう。
またどんなに車が好きな犬であっても、あまりに長時間車の中で過ごすと苦痛を感じてしまいがちです。人間だけのドライブのときよりもこまめに休憩を挟み、外を歩かせてあげるなど気分転換させてあげるようにしましょう。
️まとめ
車に乗ることができると、愛犬とのお出かけの選択肢がぐんと広がりますよね。愛犬にもリラックスしてドライブを楽しんでもらえるよう、工夫と配慮をすることが大切です。