犬と飼い主が幸せになるために欠かせないこと
1.基本的なしつけをすること
犬に基本的なしつけをすることは、犬と飼い主が幸せになるために欠かせないことです。
「待て」は、ごはんやおやつを与えるとき、犬を待たせるためのしつけではありません。例えば、リードが外れるトラブルが起きたときや犬が飼い主のそばを離れようとしたときに、犬の安全と命を守るために「待て」をさせるのがしつけです。
「おいで(戻れ)」も同じです。ノーリードで楽しめるドッグランで遊んでいるとき、他の犬とトラブルが起きそうになったとき、犬の安全と命を守るために「おいで」を指示し、飼い主の元に戻ってもらうためのしつけです。
「ちょうだい(放せ)」は、犬が危険なものを口に入れてしまったとき、誤飲誤食による事故を防ぎ、犬の安全と命を守るため、確実に口から出してもらうためのしつけです。
そして、「トイレトレーニング」も犬と飼い主が幸せになるために欠かせないしつけです。雨の中をトイレのためにお散歩に行かなくて済みます。また、老犬がトイレのために散歩に出かけなければいけない負担も軽減できるでしょう。
「お手」「おかわり」「くるん(と回る)」は、犬と飼い主が行うスキンシップやコミュニケーションであり、信頼関係を深めるために行う「芸」です。
「しつけ」は、犬の安全と命を守るためのものである、と覚えておきましょう。
2.犬のボディーランゲージを覚えること
犬のボディーランゲージを覚えることは、犬と飼い主が幸せになるために欠かせないことです。
ボディーランゲージとは、非言語的コミュニケーションの方法のことを言います。犬は言葉を話すことができないため、仕草や行動や態度、耳やしっぽの動き、表情などを使って飼い主と会話をします。
犬がどのようなボディーランゲージを使って、人間とコミュニケーションをしようとしているのかを学ぶことが必要です。
そして、犬それぞれにボディーランゲージの違いがあるため、飼い主と会話をするための「愛犬独特のボディーランゲージ」も日々の生活の中で知っていくことが大切です。
3.毎日お散歩または遊びをすること
毎日お散歩または遊びをすることは、犬と飼い主が幸せになるために欠かせないことです。
運動をさせることで、日常生活の中で受けるストレスが発散され、犬の心が安定します。物を噛んで破壊したり、飼い主や人を噛んだり、激しく吠え続けるなどの問題行動を防ぐことにも繋がります。
運動をさせることで、犬の筋力が維持されます。高齢になっても自分の手足で歩くことができ、介護の負担も減り、寝たきりを防ぐことにも繋がります。
お散歩や遊びが大好きな犬にとって、「寒い(暑い)から行きたくない」「疲れているから相手をしたくない」などの飼い主の都合を理解することはできません。
飼い主の都合で犬が毎日の適度な運動をすることができない、ということがないようにしましょう。
4.犬にとっての安全で安心できる快適な環境を与えること
犬にとっての安全で安心できる快適な環境を与えることは、犬と飼い主が幸せになるために欠かせないことです。
ケージやクレートは、犬が不安や恐怖や危険を感じたとき、身を隠すための安全で安心な場所として用意してあげるべきです。普段は使わないこともありますが、「安全な場所」として教えてあげましょう。
愛犬の犬種や年齢や健康状態によって異なりますが、犬にとっての快適な温度は22℃前後、湿度は40%~50%程度です。暑い季節には、お留守番中の熱中症を防ぐため、エアコンを適度に活用しましょう。
階段の上り下りは犬にとって非常に危険な行為です。階段にはペットゲートを設置するなどし、犬が自由に上り下りできないための対策をしましょう。
まとめ
犬と飼い主が幸せになるために欠かせないことを4つ解説しました。
- 基本的なしつけをすること
- 犬のボディーランゲージを覚えること
- 毎日お散歩または遊びをすること
- 犬にとっての安全で安心できる快適な環境を与えること
犬にとっての快適な暮らしと、飼い主にとっての快適な暮らしとでは、大きく違います。犬に合わせると人間が不快を感じたり、人間に合わせると犬の命が脅かされたりすることがあります。
お互いが幸せになるために必要なことはなにか、犬を飼う前に考えることも大切ですが、犬と暮らす間もずっと考えたり改善したり、配慮し続けることが大切です。