犬同士がする『愛情表現』とは?
群れで暮らしていた犬は、さまざまな方法でコミュニケーションを図り、相手との力関係や相性を探っていたのです。ですので犬同士で愛情を表現する方法も存在します。愛犬のこのような仕草を見たことはありませんか?
1.お尻のニオイを嗅ぎ合う
散歩中に出会ったワンコとお互いにお尻のニオイを嗅ぎ合う光景を見たことはありませんか?犬の肛門の両脇にある肛門腺から分泌されるニオイで相手の情報収集をしているのです。
しかし初対面やよく知らないワンコが相手だと、ニオイを嗅ぎたがる反面、自分のお尻を嗅がれそうになるとクルッと回り阻止するような動きを見せることも。お互いが嗅ぎ合っているのは犬同士の相性が良く好意的な意味合いなのです。
2.お互いの顔を舐める
犬同士がお互いの顔や口元を舐める仕草も愛情表現のひとつです。犬の先祖であるオオカミ式の挨拶であり、気の合う仲間同士が行う友好の印とされています。
テレビやSNSで母犬が子犬の体や顔をペロペロと舐めるシーンを見かけませんか?その優しい表情からも我が子を慈しんでいることが伝わる微笑ましい光景です。子犬も甘えたいときに母犬を舐めて催促することがあり、犬にとって「舐める」という行為は親愛の証です。
3.遊びに誘う
仲良くなりたい好きなワンコがいると、積極的に遊びに誘う犬もいます。おもちゃをわざと目の前に落としたり、一緒に並んで走ったり…。お尻を高く突き出した「プレイバウ」のポーズで誘ったりするのです。
公園やドッグランなどで出会ったワンコとお尻を嗅ぎ合う名刺交換をしたあとに、このような仕草を見せた場合は「一緒に遊びたい!」という意思表示です。相手のワンコに好意を抱いている愛情表現といって良いでしょう。
4.一緒に眠る
野生時代の犬にとって就寝中は最も無防備で危険な時間です。ですので、仲間同士で寄り添って眠り外敵から身を守っていました。家庭犬となった今でもその習性は残っており、よほど気を許した相手ではないと一緒には眠りません。
裏を返せば寄り添って眠るということは、お互いを信頼しているという愛情表現のひとつといえるでしょう。ワンコ同士が仲良く眠っている光景は微笑ましいものですよね。
5.飼い主より相手の犬に夢中
特定のワンコと会うと飼い主さんそっちのけで駆け寄って行く…このような分かりやすい行動をとる犬もいます。「あの子だ!」と見つけた途端、笑顔になる愛犬は可愛いもの。
飼い主さん的には少々寂しい気持ちもするかもしれませんが、これほどまでに大好きな相手がいることは幸せなことですし、犬同士の良好な関係は犬社会にもプラスの影響を与える好ましいものです。優しく見守ってあげましょう。
気になるワンコと距離を縮めるコツ
人間と同じように犬同士にも相性がありますが、距離を縮めるコツはあるのでしょうか。ちょっぴり他のワンコが苦手な子もフレンドリーな子も、このようなポイントを意識して飼い主さんが上手に誘導してみましょう。ワンコ同士の距離がグッと縮まるかもしれませんよ。
- 犬同士の距離を保つ
- 焦らず無理に近づけない
- 短い時間からスタート
- 飼い主さんもリラックスする
人間都合で進めるのではなく、あくまで愛犬と相手のワンコのペースをよく見ながら距離を縮めていきましょう。どちらかが嫌がったり、警戒するような仕草を見せたならスパッと終わらせることも大切です。
そして飼い主さん自身が「大丈夫かな…」と思っていると不安な気持ちが愛犬に伝わってしまいます。笑顔で相手の飼い主さんと会話する様子を見せてあげると安心しますよ。
まとめ
犬同士が見せる愛情表現は微笑ましい仕草が多いですよね。愛犬のそんな姿を見たことがある飼い主さんもいるでしょう。
愛犬が犬好きなフレンドリーな性格であれば、他のワンコとじゃれ合ってほしいと思うもの。もちろん、性格や相性もあるのでしっかり様子を見て触れ合わせてあげましょう。愛犬の気持ちに寄り添って対応することを心がけてくださいね。