迷子犬と出会った時にしてはいけないNG行動4つ 知っておかないと大変なことに…?正しい対処法とは

迷子犬と出会った時にしてはいけないNG行動4つ 知っておかないと大変なことに…?正しい対処法とは

迷子犬と出会った場合、犬好きな方であればそのまま放置してしまわずに、なんとか保護してあげたいと考える方が多いのではないでしょうか。しかし、誤った対処をしてしまうと、ご自身がケガをしたり愛犬を病気にさせてしまったり、またはご自身が法的に罪を犯したことになったりする場合があります。迷子犬と出会った時の正しい対処法やしてはいけない行動についてご紹介します。

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日本における迷子犬の立場

路頭に迷った子犬

日本の法律では、飼い犬は飼い主さんの所有物となります。捨て犬は飼い主さんが所有権を放棄したとみなされますが、迷子犬の所有権はまだ飼い主さんにあるとみなされます。そのため、迷子犬を保護して勝手に自分の家に迎え入れてしまうと、法的には窃盗罪や占有離脱物横領罪などに問われてしまう可能性があります。

つまり、迷子犬を保護した場合の対処法を間違えてしまうと、ご自身や愛犬の健康を損ねるかもしれないというリスクだけではなく、刑罰を受けるかもしれないリスクもあることを認識した上で、正しい対処をする必要があります。

いざという時のために、迷子犬と出会った時にしてはいけないNG行動や、正しい対処法を知っておきましょう。

迷子犬と出会った時にしてはいけないNG行動

迷子犬の保護を試みる子ども

1.無防備に近づいて手を出す

まずは、ご自身の身の安全を守ることを最優先に考えて行動しましょう。元々はとても穏やかな犬だった場合でも、迷子になると警戒心が非常に高まります。無防備に近づいたり真正面から目を見つめたりすると、犬を興奮させ攻撃的にしてしまうことでしょう。

真正面からは対峙せず、大声を出したり追い詰めるような行動は取らず、静かにゆっくりと時間をかけて近づき、できるだけ警戒心を解くように心がけることで、ご自身の身の安全を図りましょう。場合によっては、保護できるまでに数日を要する場合もあります。

2.勝手に自分の犬にしてしまう

冒頭でも述べたように、迷子犬はまだ飼い主さんの所有物とみなされますので、保護してそのまま勝手に自分の犬にしてしまうと、罪に問われる可能性があります。必ず地元の警察や動物愛護センターに届け出ましょう。

飼い主さんが見つかるまではご自宅で保護したり、届け出た後に一定の期間が経過すればご自身の愛犬として迎え入れられる場合もあります。所有者が現れずに所有権が拾得者に移る期間等は自治体によって異なりますので、詳細は届け出る時に相談すると良いでしょう。

3.どこにも連絡せずに放置する

動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)で、飼い犬を捨てることは禁じられています。迷子犬または捨て犬らしき犬を見つけたものの、ご自身では保護しない、もしくは保護できない場合も、その犬や住民の安全のために、地元の警察または動物愛護センターに連絡を入れましょう。

殺処分になるリスクが心配だという場合は、地元の動物保護団体に連絡をするのでも構いません。

4.すぐに自宅の愛犬と一緒にする

保護した迷子犬を一時的にご自宅で保護する場合、すぐに愛犬と一緒にしてしまうと喧嘩をしてケガをさせたり、感染症や寄生虫をうつしてしまうおそれがあります。少なくとも保護した犬の健康状態が確認できるまでは、愛犬とは隔離した状態でそれぞれが安全に過ごせる環境を整えましょう。

迷子犬を保護した時の正しい対処法

犬のマイクロチップを読み取る獣医師

静かで安全な場所の確保

迷子犬を保護して一時的にご自宅で預かる場合は、愛犬だけではなく、保護した迷子犬も静かで安心できる場所で、安全に過ごせるように環境を整えましょう。

特に、迷子になったり見知らぬ人に保護されたりしたことで、迷子犬はとても興奮し、警戒心が高まっている状態です。外部からの刺激が入りづらい、静かで人目を避けられるような場所を用意できると良いでしょう。

動物病院に連れて行く

飼い主さんご自身や愛犬の健康を守るためにも、保護した迷子犬はできるだけ早く動物病院に連れて行き、健康状態をチェックしてもらいましょう。

また多くの動物病院では、マイクロチップの読み取り装置を備えています。保護した迷子犬にマイクロチップが装着されているかどうかを確認してもらい、装着している場合は読み取ってもらうことで、元の飼い主さんへの連絡先を調べることができます。

関係各所への連絡

迷子犬を保護したら、必ず関係各所への連絡を行いましょう。

首輪に迷子札が付けられている場合は記載されている連絡先へ、また首輪に鑑札や狂犬病予防注射済票が付けられている場合は保健所に連絡します。そして、必ず警察に遺失物拾得届を出してください。この手続きを忘れてしまうと、占有離脱物横領罪に問われる可能性がありますので、注意が必要です。

また、飼い主さんが迷子犬を探して関係各所に問い合わせを行う可能性もありますので、地元の動物病院や保護団体などにも連絡をしておくと、飼い主さんを見つけ出しやすくなるでしょう。

ただし、SNS等で迷子犬を保護している旨の呼びかけをおこなった場合は、注意が必要です。転売目的等で飼い主さんを装い連絡してくる人もいるため、本物の飼い主さんかどうかをしっかりと見極めた上で、慎重に対応しましょう。

飼い主が見つからなかった場合の対処法

飼い主さんが見つからなかった場合、迷子犬を保護した以上は、里親探しまでが役割だと考えてあげてください。ただし、必ず保護された方が里親になったり探したりしなければならないというわけではありません。すでに連絡している動物愛護センターや動物保護団体等と連携しながら里親を探してあげましょう。

まとめ

迷子犬の保護

迷子犬を保護した場合、法律を意識していないと罪に問われることがあります。このことを念頭に、迷子犬を保護した場合は必ず関係各所への届出や連絡を行うこと、保護された方やご自宅の愛犬の身の安全を優先することを忘れずに、迷子犬を安全に飼い主さんのもとに返してあげられるよう、サポートしてあげましょう。

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