犬の肉球ケアを怠ると起こりうるトラブル
まずは、愛犬の肉球の健康状態をチェックしてみましょう。
肉球に触れたとき、やわらかすぎず、硬すぎず、適度な弾力があることが望ましいです。子犬の場合はやわらかいと感じることがあり、老犬の場合は硬いと感じることがあります。
そして犬の肉球は、表見が少しザラザラとしています。地面との摩擦を起こすことで、滑りにくくする役割があるためです。ザラつきがなくツルツルとしているときは注意が必要です。
また愛犬の肉球に触れたとき、何となく濡れているように感じたり、しっとりと濡れているように感じたりすることがあります。
これは、犬が肉球に汗をかいているからです。運動したときや暑さを感じているとき、犬の肉球が湿っていることがあります。加えて、緊張状態にあるときにも犬の肉球が湿っていることがあります。
1.乾燥しすぎてひび割れてしまう
犬の肉球ケアを怠ると起こりうるトラブルは、乾燥しすぎてひび割れてしまうことです。
犬も空気が乾燥する時期になると肉球が乾燥しやすいです。特にお散歩の後は手足を拭いたり洗ったりするため、肉球が乾燥しがちです。
そのまま放っておくと水分の不足から肉球がひび割れてしまい、痛みを伴うだけでなく出血を伴うこともあります。
さらに放置してしまうと、ひび割れた部分から細菌が侵入し、感染症を引き起こす危険性もあります。
愛犬の肉球が白っぽくなっているのは乾燥しているサインです。ひび割れが見られるときは、なるべく早く動物病院で診てもらいましょう。
2.硬くなりすぎてひび割れしやすくなる
犬の肉球ケアを怠ると起こりうるトラブルは、硬くなりすぎてひび割れしやすくなることです。
運動しているときやお散歩をしているときに、突然肉球がひび割れてしまうことがあります。痛みを感じるため、犬が手足を引きずって歩くことがあります。
大好きな運動やお散歩も楽しめなくなってしまいますよね。犬の肉球のひび割れは、乾燥することだけではなく、硬くなりすぎてしまうことでも起こることがあります。
硬くなりすぎていないかどうか、運動やお散歩の前にチェックしてあげましょう。
3.弾力を失って関節を痛めやすくなる
犬の肉球ケアを怠ると起こりうるトラブルは、弾力を失って関節を痛めやすくなることです。
犬の肉球にはクッション材のような役割があります。元気に走り回ることができるのも、毎日のお散歩を快適に行うことができるのも、肉球が持つ役割を十分に果たすことができているからです。
しかし弾力を失ってしまった肉球では、クッション材の役割を十分に果たすことができず、関節を痛めてしまうことがあります。
若い犬であると我慢してしまい、炎症が悪化してから発覚することがあります。老犬であると、関節の痛みからお散歩することができず、筋力の衰えにも繋がってしまうことがあります。
犬の肉球の正しいお手入れ方法
拭きすぎたり洗いすぎたりしないこと
お散歩の後、肉球のお手入れをされるかと思いますが、拭きすぎたり洗いすぎたりすると、肉球のトラブルが起こりやすくなります。
汚れの程度にもよりますが、ゴシゴシ拭かず優しく撫でるように拭くようにしましょう。洗うときはぬるま湯で洗うようにしましょう。
犬用の肉球クリームで保湿すること
水分や油分を補給するため、犬用の肉球クリームで保湿しましょう。市販のものでもよいですし、獣医師に処方してもらうことも可能です。
市販の犬用の肉球クリームを購入するときは、香料や防腐剤などの添加物の入っていないもの、添加物の少ないものを選ぶのがポイントです。
肉球を拭いたり洗ったりした後、十分に乾かし、肉球クリームで保湿してあげましょう。
まとめ
犬の肉球ケアを怠ると起こりうるトラブルを3つ解説しました。
- 乾燥しすぎてひび割れてしまう
- 硬くなりすぎてひび割れしやすくなる
- 弾力を失って関節を痛めやすくなる
愛犬がしきりに肉球を舐めていることはありませんか?乾燥による痒み、ひび割れによる痛みがあるからかもしれません。
肉球の健康状態をチェックし、必要であれば動物病院で適切な治療を受け、日々の保湿を怠らないようにしましょう。