犬が悪知恵を働かせるのはどんなとき?
愛犬の“悪知恵を働かせてるな”と感じる瞬間はどんなときですか?
筆者が愛犬の悪知恵を働かせてるなと感じる瞬間は、相手を見て態度や行動を変えるときです。
犬は自分が置かれている状況によっても態度や行動を変えますし、期待できるときと期待できないときでも態度や行動を変えます。
自分にとってメリットがあれば飼い主の言うことをよく聞きますが、デメリットになるなと判断した場合には言うことを聞かないことがあります。
なぜ犬は悪知恵を働かせるのでしょうか。犬が悪知恵を働かせるときにする行動とその心理、愛犬の悪知恵への対処法を解説します。
1.おやつがもらえないならおすわりはしない
犬はおやつを確実にもらうために、悪知恵を働かせることがあります。
おやつが確実にもらえることが分かっているときには、素早くおすわりをします。飼い主が「おすわり」と言う前に、自分から勝手におすわりをする犬もいます。
しかし、おやつがもらえるかどうか分からないときは、なかなかおすわりをしようとしません。飼い主をジッと見つめたまま、おやつの有無を確認しているようです。
飼い主が手におやつを持っていればおすわりをしますが、手におやつを持っていなければおすわりをしないことがあります。
また、「いつもおやつをくれる人」の言うことは聞きますが、何か芸をしなければおやつをくれない人や、芸をさせるばかりでおやつをくれない人の言うことは聞こうとしません。
犬が芸をすることには、飼い主とのスキンシップやコミュニケーションも含まれています。信頼関係の構築にも役立ちます。少量でもおやつを与えられるよう対処したらよいのではないかと思います。
2.トッピングがされていないとごはんを食べない
犬はごはんにトッピングがされていないとき、悪知恵を働かせることがあります。
愛犬がごはんを食べないと「どうしてかな…」と不安になり、「どこかに痛みを感じているのではないか」「病気なのではないか」と、心配になりますよね。
トッピングをすることでごはんを食べてくれるのであれば、痛みや病気を心配する必要はありませんが、まんまと愛犬の悪知恵に騙されてしまった可能性もあります。
分かってはいても、いつまでもごはんを食べてくれないと心配になってしまうのが飼い主あるあるですよね。
対処法としては、「食べないときは片づけてしまう」のが最もよいと思います。お腹が空いていないわけではないと思うので、また30分~1時間くらい経ったときに用意してみてください。
3.疲れて歩きたくないときは足を引きずってみる
犬はお散歩中に疲れて歩きたくなくなったとき、悪知恵を働かせることがあります。
筆者の愛犬もよくやる行動なのですが、疲れて歩きたくなくなったときには足をケンケンと上げて歩いたり、手を上げたまま歩かなくなったりすることがあります。
手足を痛めたのではないかと心配し、急いで動物病院で診てもらったこともありました。結果は異常なし。お家に帰ると「ごはんだぁ~」と元気よく室内を駆けまわるのです。
みなさんにも一度は経験があるかもしれません。対処法が難しいですよね。歩きたがらない愛犬を引きずって歩かせるのは可哀想に思うでしょう。
小型犬であれば抱っこしてあげられますが、中型以上であると抱っこが難しいという問題もあります。「早く帰っておやつ食べよ!」など、犬が喜ぶ言葉をかけてみるとよいかもしれません。
まとめ
犬が悪知恵を働かせているときの行動と対処法を3つ解説しました。
- おやつがもらえないならおすわりはしない
- トッピングがされていないとごはんを食べない
- 疲れて歩きたくないときは足を引きずってみる
犬種による個体差はありますが、犬の知能は人間の子供の3歳程度であるとされています。飼い主の言葉や感情を理解し、自分はどのように行動するべきかを判断することができます。
悪知恵を働かせるのは、損得を考えているからなのではないでしょうか。