頭がいいワンコの特徴や注意すべきトレーニング方法は?
犬は生き物の中でも知能が高い動物として知られていますが、その中でも育て方や遺伝的な要因で知能の高いワンコが存在します。
頭がいいワンコに見られる特徴として、理解能力が高く、指示に対して正確に従ったり、状況や相手の様子を見極めて問題解決能力に優れているといった点が挙げられます。
こうした犬たちは、使役犬として人間と共に働いていることも多いです。警察犬や麻薬探知犬、セラピー犬、介助犬など、さまざまな職業に携わっています。
賢いがゆえに注意すべきトレーニング方法
しかし、賢いからしつけが簡単かと問われれば、そうとも限りません。賢いからこそ、人間の抜け穴を見つけて悪知恵を働かせてしまうこともあるからです。
賢いからこそ一度覚えたルールが矛盾してしまうと混乱し、飼い主に対する信頼が揺らいでしまうこともあるでしょう。そのため、大前提として一貫したルールを徹底しなければいけません。
また、賢い犬は悪知恵を働かせて問題行動を起こし、飼い主の気をひいたり勝手に食べ物を物色したりすることも……。
こうした日常生活における問題行動に対処するため、日頃からコミュニケーションを積極的に取りつつ、正しいトレーニングで信頼関係を築き、犬の方から積極的に「指示に従おう」と思わせなければなりません。
『賢い犬種』3選
賢い犬はたくさんいますが、その中でも遺伝的に知能の高い傾向が見られる上位3犬種をご紹介します。
1.ボーダーコリー
犬の中でもずば抜けて賢いと言われるのがボーダーコリーです。元々は牧羊犬として活躍していたことの多い中型犬ですが、近年ではアジリティースポーツなどで優勝犬として表彰台に上がる犬も増えています。
特に、人間の言葉を理解する能力や飼い主に出される指示の理解力が非常に高く、初めてのSiriを理解する能力を測る実験では、多くの犬種の中でも特筆して高い理解力を示したとされています。
さらに集中力やトレーニングへの持続力も高く、その場の状況を判断して行動する能力にも優れています。その反面、知能を活かしてイタズラや問題行動を引き起こすこともあるので、信頼関係を深く築くことが重要です。
2.プードル犬種
ボーダーコリーに続いて知能指数が高いと言われる犬種がプードル犬種です。日本国内で毎年人気ランキング第1位に入るトイプードルもプードル犬種に含まれます。
プードルも学習能力や理解能力が高く、ボーダーコリーに次ぐ理解能力の高さを持つことが実験で判明したとされています。また、人間の言葉を250語以上も記憶し理解することができるという説があり、指示に従う能力にも長けている犬種です。
さらに、プードルは人間に対して友好的な性格の犬が多く、共感能力にも長けています。家族や飼い主の表情や声のトーンから感情を汲み取り、考えて行動する能力にも優れている犬が多いです。
3.ジャーマンシェパードドッグ
軍用犬や警察犬としても活躍しているジャーマンシェパードドッグは、理解能力の高さと行動の正確さや緻密さに優れた犬種です。それゆえ、重要な場面で正確な行動ができる軍用犬や警察犬として重宝されています。
さらに忠誠心や協調性も兼ね備えており、トレーニングに対して積極的に挑戦する姿勢も見られる犬種です。また、人間と遊んだり甘えたりすることも好きな一面も持ち合わせています。
他にも勇敢さやスタミナ、精神力など、トレーニングに必要な要素を多く兼ね備えているため、軍用犬や警察犬だけでなく、麻薬探知犬として、さらにアジリティースポーツなどでも活躍する姿がよく見られます。
まとめ
いかがでしたか。頭がいいワンコは指示を早く、正確に理解してくれる反面、悪知恵を働かせて飼い主を困らせることもあります。日頃からコミュニケーションをとり、しっかりと信頼関係を築いた上で、正しいしつけを徹底しましょう。