犬が『今は触ってほしくない』と思っている時のサイン
1.体をブルブル振る
犬はストレスを感じると体をブルブルっと振ります。水に濡れたときや草や土まみれになったときにもしますが、触られた直後にこの行動を見せたら嫌がっている可能性があります。
2.後ろに下がる・人の手から離れる
『かわいいー』と言いながら犬の正面から手を伸ばす人がいますが、犬が後ろに下がったら嫌がられているということです。
犬の背中を触った場合も、犬が手から離れていったらやはり嫌がられているということです。
3.唸る・吠える
犬が大好きなおやつやごはんを食べているとき、体を触ると唸ったり吠えたりされた経験がある人は多いでしょう。
他にもおもちゃで楽しく遊んでいるときに、触ったら唸る犬もいると思います。その後言うことを聞くなら問題ないのですが、ワガママになってしまったらしつけに問題があるということです。
4.噛みつく・引っかく
犬は本当に触られるのが嫌なとき、噛みついたり引っかいたりします。ここまで嫌がるときはケガをしている、体調不良の可能性があります。
また虐待を受けた犬や、人間を知らないで育った犬にもこのような行動は見られます。保護されたばかりの犬は病気を持っている可能性もあるので無理に近づくのはやめましょう。
触ってほしくない犬にやるべきでないNG行為
しつこく触る
犬がかわいくて『なんで逃げるの』としつこく触りたくなる人もいると思います。しかし犬にとっては迷惑で、怒って噛みついてケガをするかもしれません。
また飼い主ではなく他人であれば犬が人間嫌いになる、その場所を嫌いになるなど、苦手なものが増えてしまう可能性もあります。
犬が嫌がっているときにしつこく触ったり追いかけたりするのはやめましょう。
犬が嫌がる部位を触る
犬が触られるとよく嫌がる部位は足先・尻尾・頭などです。特に体の先端は神経の数が多いので刺激に敏感です。
頭は人間からすると撫でやすいですが、犬からすると大きな手が上から降ってくる形になるので怖いと感じます。
『この犬はこの部位を触られるのが嫌なのかな』とわかったらその部位を触るのはやめてあげましょう。
飼い主が取るべき対応
上下関係をはっきりさせる
犬が食べ物やおもちゃに夢中になって触られるのを嫌がり、その後も言うことを聞かないのであれば犬は『この人の言うことは聞かなくて良いんだ』と思っているかもしれません。
散歩では飼い主の横について歩く、引っ張らないなど教え、上下関係をはっきりさせましょう。
犬の性格を知る
犬の性格は様々で、撫でられるのが大好きな犬も1人でいるのが好きな犬もいます。また他人には甘えたがるのに飼い主には甘えないという犬もいます。
柴犬や秋田犬は甘えない性格であることが多いですが、やはり個体によって性格は違います。この犬種はこうと決めつけず、それぞれの犬の性格を理解して接してあげてください。
ケガや病気がないか調べる
体の痛いところを触られたくないというのは犬も人間も同じです。さっきまで元気に歩いていた犬でも足を痛める、お腹が痛くなるという可能性はあります。
他に歩き方がおかしい、呼吸が荒いなどの異変があれば動物病院に連れて行ってください。どの部位が痛いのかわかっていると治療がスムーズになります。
まとめ
犬が相手だとついかわいくて触りたくなってしまいますが、人間の場合はセクハラになりますね。犬は感覚が違いますが、迷惑に感じることもあるでしょう。
しかし犬が体を触られることに慣れていると、動物病院やペットサロンを利用しやすくなります。人混みに行っても犬が緊張しないというメリットもあります。
それぞれの犬の性格を理解し、犬のペースに合わせて接してあげましょう。