犬の性格が突然変わってしまう要因5つ
「犬の性格が急に変わる」という、にわかに信じがたい内容ですが決して珍しいことではありません。何らかの要因が絡んでいるため、愛犬の性格が突然変わった場合は要因を探ることが重要です。
犬の性格が突然変わってしまう要因としては、以下の5つが挙げられます。
1.成長したから
犬も人間と同じように、成長とともに性格も変化を遂げていきます。子犬から成犬になる段階でも警戒心や反抗心を見せることもあり、1歳を越えると今度は落ち着きを見せる犬も多いです。
また、やんちゃだった犬も6歳以上になると、以前より遊ぶ時間が減ったと感じるかもしれません。ただし、犬の性格は急激に変わることはほぼないため、「いきなり変わった」と感じるときは別の要因を考えるべきでしょう。
2.病気やケガの影響
犬は病気やケガを負うと、防衛本能から攻撃的な性格に変わることがあります。穏やかな性格だった犬も、ある日突然手を近づけただけで噛み付くほど変わるケースも少なくはありません。
痛みを負っている場合はストレスが溜まりやすく、そういった背景から突然犬の性格が変わったように感じることもあります。
3.嫌な経験をしたから
もし犬の態度が急変したと感じたときは、最近の出来事を振り返ってみてください。動物病院の診察や治療で嫌がっていた、引っ越しや飼い主が変わるといった環境の変化なども要因に挙げられます。
病気の治療や去勢手術での経験から、犬の態度に変化が見られることも少なくはありません。保護犬などは過去のトラウマが絡んでいる場合もありますが、急に性格が変わったように見える場合は最近の出来事に焦点を当てて調べるべきでしょう。
4.飼い主の接し方が変わったから
犬は飼い主さんの感情を敏感に察知するため、犬の性格が変わったように見えることもあります。そんな愛犬の態度にストレスを感じ、ネガティブな叱り方をしてしまっている可能性もゼロではありません。
とくに愛犬と過ごす日々が長くなると、飼い主さん自身の態度が変わっていたとしても、気づけない可能性が高いです。新しい芸やトレーニングによる過度なプレッシャーが、犬の性格に影響を与えている可能性も考えられます。
5.老化によるもの
シニア期に入り、目や耳、足腰が不安定になった犬は、今まで通りに行動ができない憤りを感じやすいです。成犬の頃のように機敏な行動が取れなくなり、ストレスから元気がなくなったり、攻撃的になったりなど性格に変化が見られることもあります。
また、認知症を患っている場合も、別の犬のように見えることも多いです。ただし、突然性格が変わったと感じるのは、老化以外の要因も考えた方がよいでしょう。
不安分離症といった心理的な要因も含めながら、愛犬の性格にどのような変化が起きたのかを観察してみてください。
犬の性格が突然変わった際の正しい対処法
もし愛犬の性格が突然変わったときは、以下のような対処法を行うようにしましょう。
動物病院に相談する
犬の性格が突然変わったときは、まずは動物病院に相談するのが1番です。もしかすると何らかの病気を抱えている可能性もあり、急を要する場合もあります。
診察をスムーズにするために、家での様子をビデオ撮影しておくことをおすすめします。さらに状況を的確に伝えるために、おかしいと感じたときのメモを取っておくとよいでしょう。
客観的に愛犬との生活を見つめ直す
病気やケガといった緊急性の要因が見つからない場合は、客観的に愛犬との生活を見つめ直してみてください。過ごす時間が長いほど、お互いの小さな変化に気づきにくくなるものです。
ただ、「自分のせいだ」と責めるのではなく、獣医師やドッグトレーナーなどの専門家に相談するようにしましょう。正しいアドバイスを元に、適切な対処法を行うのが大切です。
まとめ
愛犬の性格が突然変わってしまうと、飼い主さんとしては心配で仕方がないですよね。そんなときは早急に動物病院を受診し、ケガや病気がないか確認してもらいましょう。その上で、正しい対処法を取るようにしてくださいね。