犬が抱っこを嫌がるときに考えられる理由
犬の中には抱っこを嫌がる犬も珍しくありません。絶対に抱っこが必要とは言い切れませんが、危険な状況では飼い主が抱っこすることでリスク回避できることもあります。
そのためには、日頃から抱っこに慣れておく必要があるのですが、抱っこを嫌がる犬たちはどのような理由で抱っこを拒むのでしょうか。
- 抱っこに慣れていないため不安や恐怖を感じている
- 抱っこの仕方が間違っているため不安定
- 強く抱きしめられていて窮屈さを感じている
- 背中や足などに痛みを感じている
抱っこに慣れていない犬にとっては、上から覆い被さられるような抱っこの状態は、不安や恐怖を感じる犬も多くいます。これは日頃からスキンシップや低い場所で抱っこするなど、飼い主の腕にいることに安心感を持ってもらうことが最優先です。
また、抱っこの仕方が間違っていたり、力加減が間違っていると、不安や恐怖を感じてしまい、抱っこを嫌がる犬も多くいます。
他にも背中や足などに痛みを感じているときは抱っこを拒む傾向にあるため、いつもは抱っこを許してくれる犬が嫌がるときは、病院で診てもらいましょう。
犬が抱っこを嫌がっているときの仕草4つ
犬が抱っこを嫌がっているとき、どのような仕草を見せるのでしょうか。
1.腕の中でジタバタと暴れる
抱っこを嫌がる犬の多くは、抱っこから逃れようと腕の中でジタバタと暴れる様子が見られます。しかし、立った状態のまま抱っこしている場合、腕の中から転落するリスクが高まるので、非常に危険です。
また、とにかく抱っこから逃れたいという強い気持ちが働いている犬は、自ら前へ飛び降りようと身を乗り出すこともあるので注意しましょう。
2.抱っこしている相手から距離を取ろうと仰反る
抱っこしている相手から少しでも距離を取ろうと仰反るように顔を遠ざける犬もいます。抱っこしている間が顔を近づけても「いや、いや」と言うように顔を背けるので、この様子を見せているときは、速やかに地面へと優しく下ろしてあげましょう。
3.抱っこしている相手に向かって唸る
気の強い性格の犬であれば、抱っこしている最中に抱っこしている相手に向かって唸ったり吠えたりすることもあるでしょう。
驚いて手を離してしまうと落下してしまい、骨折や脱臼、打ち身といった怪我につながるので、吠えられても慌てず、速やかに地面へと低い位置から下ろしてあげてください。
4.息が「ハァ、ハァ」と荒くなる
大人しく腕の中に抱かれているから大丈夫、と思っている人も、犬がもしも「ハァ、ハァ」と息を荒くしている場合は、ストレスが溜まっているサインです。少しでも緊張感を和らげるために、早めに抱っこから解放してあげましょう。
抱っこを嫌がる愛犬を守るための改善策
抱っこを嫌がる愛犬を守るためには、どのような方法で抱っこに慣れさせるべきなのでしょうか。
まずはいきなり抱っこから始めるのではなく、スキンシップから始めてみましょう。足の間で触れ合ってみたり、座った状態で足やお腹の上に乗せて遊んでみたりすることで、飼い主の腕の中で触れ合う状況に慣れさせていきます。
次に、正しい抱っこの仕方を学び、座った状態から抱っこに慣れさせていきましょう。まずは短時間(1〜2分)から始め、愛犬の様子を見ながら徐々に伸ばしていきます。無理に長時間抱っこし続けてしまうと、苦手意識が強まってしまうので注意してください。
座った状態での抱っこに慣れてきたら、ソファに座った状態(少し高所)で抱っこしてみたり、その後、立った状態で抱っこしてみるなど、愛犬のペースに合わせて段階を踏んでいきます。
抱っこしている最中に「キャン!」と悲鳴をあげたり、ブルブルと震える様子を見せたりする場合は、一度病院に相談してみてください。的確なアドバイスをもらえたり、検査によって脊髄や背中〜腰にかけて、何か問題が見つかる可能性もあります。
まとめ
いかがでしたか。犬が抱っこを嫌がっているときは、無理せずゆっくり地面に下ろしてあげてください。抱っこに苦手意識を持っている犬の意識を改善するためには、まず少しずつ段階を踏みながら、抱っこに慣らしていくのがコツです。