犬が言うことを聞かなくなる飼い主のNG行為
「なんでうちの子、言うことを聞かないの?」と感じたことはありませんか?時には完全に無視されたり、まるで何も理解していないような反応を見せたり、なかには“逆ギレ”のような態度をとる犬もいます。
もしかすると、その原因は犬ではなく飼い主側の行動にあるかもしれません。
今回は、愛犬が言うことを聞かなくなる『飼い主のNG行為』についてご紹介します。当てはまる点がないか、ぜひチェックしてみてください。
1.ちゃんと言葉を教えていない
犬は私たちの言葉を自然に覚えるわけではありません。「一緒に暮らしていれば、そのうち覚えるだろう」と思ってしまいがちですが、犬は人間の言葉を意識的に教えてもらわないと理解できません。
「昨日までは言うことを聞いていたのに…」という場合、それは犬が何となく飼い主に合わせていた、つまり“たまたまうまくいっていただけ”なのかもしれません。
犬が指示に従えないと、事故やトラブルにつながることもあります。たとえば、他の犬とのトラブルや、通行人を巻き込む危険などが考えられます。
特に“確実に守ってほしい指示”については、きちんと言葉で教えることが大切です。時間がかかる子もいますが、根気よく繰り返し伝えましょう。
犬は一度覚えた言葉を永遠に記憶しているわけではないので、日常生活の中で繰り返し使い、定着させましょう。
2.コマンドの前に名前を呼ぶこと
コマンドの前に名前を呼ぶことは、犬が言うことを聞かなくなる飼い主のNG行為です。
言葉が多ければ多いほど、いろんな情報が入ってくるため、犬が混乱してしまうことがあります。
「○○ちゃん、おすわり」よりも「おすわり」と言った方が、犬が言うことを聞いてくれやすいです。飼い主が何を言っているのか、しっかり聞き取ることができるからです。
ただし、犬がこちらに意識を向けていないときには、まず名前を呼んで注意を引くのは有効です。
「○○ちゃん」と名前を呼び、しっかりアイコンタクトが取れたのを確認した上で、「おすわり」などのコマンドを出すようにしましょう。
3.高い声で指示を出すこと
高い声で指示を出すと、犬が言うことを聞かなくなることがあります。
犬にとって高い声は聞き取りにくく、さらに興奮を誘いやすいトーンでもあります。そのため、言っている内容がうまく伝わらなかったり、逆にテンションが上がってしまって指示が通らなくなるケースがあるのです。
「ママの言うことは全然聞かないのに、パパの言うことはちゃんと聞く」という話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?その違いは、もしかすると“声の高さ”にあるのかもしれません。
言うことを聞いてくれないと感じたら、一度声のトーンを少し落として、落ち着いた口調で話しかけてみましょう。
4.ルールに一貫性がない
家庭内でのルールに統一感がないのも、犬が混乱して言うことを聞かなくなる原因です。
たとえば、「ソファに上がってもいい」と許す人と、「ダメ」と叱る人がいる場合、犬はどちらが正しいのか分からなくなってしまいます。
また、ある日は食事中におねだりされておやつをあげたのに、別の日には叱ってしまうといった対応のバラつきも犬を迷わせます。
その場その場の都合でルールを変えてしまうと、「何がOKで何がNGなのか」を犬が理解できず、指示を無視するようになってしまうのです。
ルールは家族全員で統一し、常に一貫した対応をとりましょう。
まとめ
犬が言うことを聞かなくなる飼い主のNG行為を4つ解説しました。
- ちゃんと言葉を教えていない
- コマンドの前に名前を呼ぶこと
- 高い声で指示を出すこと
- ルールに一貫性がない
愛犬が言うことを聞かないとき、つい「うちの子はワガママだから…」と決めつけてしまいがちですが、実は飼い主側に原因があることも少なくありません。
愛犬との信頼関係を築きながら、「どうしたら伝わるかな?」「どうしたら行動しやすくなるかな?」と考えて接することで、言うことを聞いてもらいやすくなりますよ。