犬を飼う前に知っておくべきこと
犬との理想の暮らしを思い描く人もいらっしゃるのではないでしょうか。筆者は30年犬と暮らしていますが、理想通りだったことはほとんどないと言っても過言ではありません。
これから犬を飼うことを検討されている方の中には、犬を飼った後で「こんなはずじゃなかったのに…」と感じられることがあるかもしれません。そのことがきっかけで、犬を手放す人もいます。
家族に迎えた犬を不幸にすることがないよう、飼い主や家族みんなが幸せで過ごせるよう、犬を飼う前に知っておくべきことを解説します。
1.何かとお金がかかるということ
犬を飼う前に知っておくべきことは、何かとお金がかかるということです。
意外とかかるのが医療費です。筆者は超小型犬と中型犬の2匹を飼っていますが、予防薬(フィラリア・ノミ・マダニ)だけでも年間6万円ほどかかります。
高齢になると何かと持病が増え、定期的な検査・サプリメント・治療薬・療養食などの医療費が、月に数万円単位で増えることがあります。
若いときは好奇心が強く活発なので、思わぬ大怪我を負い、手術費用に数十万円かかるなんてこともあります。人間と同じように、ガンなどの大病を患うこともあるでしょう。
お金がなくて病院に連れて行ってあげることも治してあげることもできない、となると悲しく苦しい思いをしなければなりません。苦しむ愛犬の姿を見たくないという理由で手放す人もいます。
大金持ちである必要はありませんが、犬を養うだけの経済力が必要です。飼いたい犬種がいるのであれば、年間飼育費用などをよく調べておくようにしましょう。同じ犬種と暮らす飼い主に尋ねるのもよい方法だと思います。
2.トイレは失敗するものだということ
犬を飼う前に知っておくべきことは、トイレは失敗するものだということです。
トイレトレーニングをし、トイレで排泄をすることができるようになり、飼い主は一安心するものです。
しかし、トイレは必ず失敗します。カーペットにおしっこをしてしまうこともありますし、飼い主のベッドでお漏らしをしてしまうこともあります。帰宅したら玄関にうんちが転がっていることだってあります。
高齢になったとき、介護が必要になったとき、トイレまでたどり着くことができず、部屋のあちこちで排泄をするようになってしまうこともあります。
トイレの失敗は絶対に叱ってはいけません。トイレで排泄をしなくなってしまうことがあります。飼い主に隠れて排泄するようになってしまうことがあります。
トイレの失敗を叱るのではなく、失敗させないための対策をするべきなのです。
3.長くは一緒にいられないということ
犬を飼う前に知っておくべきことは、長くは一緒にいられないということです。
筆者の愛犬たちは現在13歳です。人間の年齢では70歳を超える高齢です。13年はあっという間に過ぎていきます。
13歳だと話すと、「長生きですね~」と驚かれることがよくあります。それほど犬の寿命は短いものだということです。
人間と犬の寿命を考えると、必ず愛犬が先に亡くなります。犬を飼う度に悲しく苦しい思いをします。ペットロスに陥ってしまうことがあります。
いつか自分よりも先にいなくなってしまうんだ、という覚悟を持って飼うことが大事です。
まとめ
犬を飼う前に知っておくべきことを3つ解説しました。
- 何かとお金がかかるということ
- トイレは失敗するものだということ
- 長くは一緒にいられないということ
犬を飼うと、人間にとって都合の悪いことばかり増えます。しかし、人間の都合を優先してばかりいると、犬は不幸になります。
今、犬を飼うに相応しい状況であるのか、経済面でも、居住環境面でも、そして、あなたの心身の健康面も踏まえて考えるようにしましょう。