犬が仮病しているときにみせるサイン
1.お散歩の途中で足を引きずって歩く
散歩中、突然足を引きずり出したり、歩くのを嫌がるような様子を見せるのは、仮病のサインかもしれません。
筆者の愛犬も、ある日突然右足を引きずるようになったことがあります。しかし、次の日には今度は左足を引きずるようになりました。病院で検査を受けた結果、関節や骨にはまったく異常がありませんでした。
「歩きたくない」「抱っこしてほしい」といった気持ちから、足を引きずる“ふり”をしている可能性があります。実際、帰宅すると何事もなかったかのように走り回るケースも少なくありません。
もちろん、関節炎やパテラ(膝蓋骨脱臼)などの病気が隠れていることもあるため、何度も繰り返す場合は動物病院でのチェックが安心です。
2.1匹が病気のときもう1匹も元気がなくなる
多頭飼いをしていると、1匹の犬が病気になったとき、もう1匹まで元気がなくなることがあります。これは“仮病”というよりも、「かまってほしい」「自分にも注目してほしい」という嫉妬心からくる行動の可能性が高いです。
看病中の犬ばかりに構っていると、もう1匹が食欲をなくしたり、元気がないように見えることがあります。けれど病院に連れて行こうとすると急に元気になる…そんな場合は、演技かもしれません。
体温や排泄物の状態、水分摂取量をチェックしつつ必要に応じて病院を受診しましょう。
3.キャンッ!と甲高い悲鳴を上げる
犬がキャンッ!と甲高い悲鳴を上げるのは、仮病しているときにみせるサインです。
例えば“爪伸びてないかな…”と、爪の長さをチェックしようとしたとき、キャンッ!と甲高い悲鳴を上げることがあります。
ただただ爪切りが嫌いなだけであれば、優しく声をかけながら爪切りをするとよいでしょう。一度に全部の爪を切ろうとせず、愛犬の様子を見ながら少しずつ切ってあげるとよいでしょう。
もしも過去に爪切りに失敗し、出血をした経験があるなどするときは、また痛くて怖い思いをするのではないかと怯えている可能性があります。
短く切りすぎないように注意しながら切りましょう。飼い主が爪切りに苦手意識があるのであれば、トリマーや獣医師など、プロに切ってもらうのも方法のひとつです。
4.ごはんを食べなくなる
普段食べているごはんだけを急に食べなくなったときも、仮病の可能性があります。
試しにおやつや好物を与えてみて、それだけは嬉しそうに食べる…という場合は、体調不良よりも“ワガママ”の可能性が高いでしょう。
「もっとおいしいものが食べたいな」という気持ちから、ごはんを拒否しているのかもしれません。
ただし、こうした要求に応えてばかりいると、偏食や肥満の原因になります。基本の食事はバランスの良いごはんをしっかりと食べさせることが大切です。
まとめ
犬が仮病しているときにみせるサインを4つ解説しました。
- お散歩の途中で足を引きずって歩く
- 1匹が病気のときもう1匹も元気がなくなる
- キャンッ!と甲高い悲鳴を上げる
- ごはんを食べなくなる
仮病なのかどうかを見極めることが難しい場合もあるかと思います。飼い主が不安であると、犬も不安になり、そのことが原因で体調を崩してしまうことがあります。
飼い主が不安に思うときは、念のために動物病院で診てもらうことで安心できるでしょう。