小型犬はどのぐらいの散歩量が必要?
目安時間や距離
一般的に、小型犬の散歩は1日2回、1回15~30分程度が目安とされています。
ただし、小型犬といっても様々な犬種がいて、それぞれの個体差もあるため、あくまで参考程度に考えてください。
チワワや狆、ヨークシャー・テリア、パピヨン、ペキニーズ、ポメラニアン、マルチーズなどの犬種や体重4kg以下の超小型犬の場合、「1回15分前後/500〜900m程度」を目安にしてください。
一方、スコティッシュ・テリアやキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、イタリアン・グレーハウンド、ミニチュア・ダックスフンドなどの犬種は、体力があり活動量も多いため、「1回30分/1~2km程度」を目安に散歩するようにしましょう。
特に、ジャック・ラッセル・テリアは活動量を多く必要とする傾向があります。大型犬にもひけをとらないほどの体力を持つともいわれているため、1回1時間程度を目安に、しっかりと運動できるようにしてあげてください。
散歩時の注意点
散歩での運動量を考えるとき、時間や距離だけでなく、散歩の内容や質もあわせて考えるようにしましょう。
同じ30分の散歩でも、平坦な道をのんびり歩き続ける場合と、坂道や階段のある道を歩いたり、途中でボール遊びなどの運動をさせたりする場合では、運動量が大きく異なります。
そのため、短い時間しか散歩できない日などは走ったり起伏のある道を選んだりといった工夫をして、運動量を確保するといいでしょう。
反対に、シニア犬や持病がある犬など、運動量を必要としていない場合は、散歩を控えたり、体に負担の少ない散歩ルートを選んであげてください。
愛犬に合った散歩量の見極め方
小型犬の散歩量の目安を参考に散歩していても、愛犬にとって“適量”なのかどうかが気になる飼い主さんもいると思います。
愛犬に合った散歩ができているかどうかは、愛犬の様子や行動を見て判断しましょう。
具体的には、散歩の途中で座り込んでしまったり、歩いているときにふらついたりする場合は運動量が多すぎるのかもしれません。
また、後ろ足がぶるぶると小刻みに震えているときも、筋肉に負荷がかかりすぎている可能性があります。
さらに、速く荒い呼吸が何十分もおさまらなかったり、舌が青紫に変色したりしている場合は、呼吸器への負担が大きすぎることが考えられます。
散歩が少なすぎると起こること
一方、散歩が少なすぎると運動量も十分でなく、家の中でいたずらが増えたり走り回って暴れたりする様子が見られるようになることもあります。また、無駄吠えが増える傾向もあります。
これらは、体力や本能的欲求の発散のためにおこなわれていることが考えられます。そのため、問題行動が増えたと感じたときは、運動や精神的な刺激が不足している可能性を考えてみましょう。
散歩の量は、一度決めたものを守り続けるのではなく、愛犬の様子に合わせてこまめに調整していくことが大切です。年齢や体調、季節に合わせて、愛犬が無理なく散歩を楽しめる量を考えてあげてください。
まとめ
犬にとって、散歩は大きな楽しみであり、学びや情報収集の時間でもあります。大切な時間である散歩を、楽しく快適にさせてあげられるように、時間や距離の目安をぜひ知っておきましょう。