飼い主の帰りを玄関で待つ犬は多い
飼い主が出かけようとすると、玄関付近までお見送りして、そのまま帰宅するまで玄関で待っている……という犬は意外と多くいます。特に、ワンルームタイプのお家ならば、玄関とリビングの距離が近いため、その辺りをウロウロしている犬も多いでしょう。
なぜ犬は飼い主の帰りを快適なリビングではなく玄関付近で待とうとするのでしょうか。犬ならではの心理が気になりますよね。
また、玄関で犬に待たせていても問題はないのか気になる方も多いでしょう。その点についても本記事で解説していきます。
犬が飼い主のことを『玄関で待つ』心理4選
犬が飼い主のことを玄関で待っている間、どのような心理状態なのでしょうか。玄関で待っている間の心理状態や理由を解説します。
1.寂しいから早く帰ってきてほしい
犬が飼い主の帰りを玄関で待つ最も大きな理由として、「飼い主がいない状況が寂しい」「早く帰ってほしい」という寂しさや不安が働いている状態が考えられます。
特に、甘えん坊な犬や忠誠心が高い犬は、「少しでも早く飼い主に会いたい」と考えている犬も多いでしょう。玄関に入れば、飼い主はそこから入ってくることがわかっているため、1分1秒でも早く飼い主に会うことができると考えているのです。
2.もう少しで帰ってくることを理解している
犬の中には、体感で「もう少しで飼い主さんが帰ってくるな」と感じ、飼い主が帰ってくる少し前から玄関で待機している犬もいます。
なぜ飼い主が帰ってくることがわかるのかという疑問については、毎日同じルーティンで感知できる周囲の明るさや聞こえる音で判断している犬が多いというから驚きです。さらに遠くから聞こえる飼い主の足音を感知して、「そろそろ玄関へ」と移動を開始する犬もいます。
3.帰宅後にお願いしたいことがある
飼い主の帰宅後、「遊んでほしい」や「散歩に連れて行ってほしい」など、お願いしたいことがある犬も気持ちが先走って玄関で待っていることが多いです。
この場合も、飼い主が出かけてからずっと玄関に居座っているのではなく、飼い主が帰ってきそうな時間帯に合わせて玄関で待機しているパターンが多く見受けられます。
4.玄関で待っていると飼い主が喜んでくれるから
以前、玄関で飼い主をお迎えした時に、飼い主が「まっててくれたの!?」「ただいま!」ととても嬉しそうな反応を見せてくれていた場合、その経験を記憶して「喜んでもらおう」と玄関で待っている犬もいます。
飼い主さんに喜んでもらいたい、飼い主さんに褒めてもらいたいという純粋な気持ちから、飼い主の喜ぶ方法をとっているのです。健気ですよね。
愛犬が玄関で待ち続ける…そのままで大丈夫?
愛犬が玄関で飼い主の帰りを待ち続けている様子に不安を感じる飼い主さんも多いでしょう。基本的に、おとなしく穏やかな様子で玄関に居座っている場合は、無理に部屋に戻そうとしなくても問題はありません。
しかし、玄関付近は外の喧騒が聞こえやすかったり、人が行き来する様子を音や匂いでキャッチしやすかったりと、犬にとってはリラックスできる場所とは言えないでしょう。
外を通る人に吠えてしまったり、ソワソワと落ち着きのない様子で玄関付近を彷徨いていたりする場合は、問題行動がエスカレートしたり、余計に不安症状を煽ってしまう恐れがあります。
その場合は、玄関まで続く廊下に柵を設けるなど対策し、快適に留守番できる環境に整えた犬が過ごすスペース(部屋)を確保してあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬が飼い主のことを玄関で待つ理由は、犬によってさまざまです。しかし、多くは「飼い主さんに早く会いたい」「飼い主さんがいなくて寂しい」という気持ちからくる行動なので、飼い主は早めの帰宅に努めてあげましょう。