犬が飼い主と目を合わせない時の心理
1.不安や緊張を感じている
犬は自信がないときに、対峙している相手と目を合わせないようにすることがあります。そして、そのようなときは不安や緊張を感じていることが多いと考えられます。
例えば、犬がいたずらや失敗をしてしまったときなどに、怒られたくないという気持ちで目をそらすことがあります。
そのほかにも、ただじっと見つめられると何となく居心地の悪さを感じて、目をそらすこともあるでしょう。カメラを向けると犬が顔を背けたり、その場から去ってしまったりするのも、同じような気持ちからだと考えられます。
正面から目を合わされることや、長い時間見つめられることが苦手な犬は多くいます。
そのようなタイプの犬と接するときは、犬の横から近づいたりなでたりするようにして必要以上の不安を感じさせないようにしてあげましょう。
2.関わりたくない
犬は目を見つめられることが苦手である一方、信頼関係を築いた飼主さんと目を合わせることには幸せを感じることもあります。
普段は問題なく目を合わせてくれる愛犬が目をそらすときは、あえて関わりを避けようとしていることが考えられます。
シャンプーや爪切り、歯ブラシなど犬が苦手に感じていることをされそうなときや、動物病院に連れて行かれそうなときなどに目を合わせず回避しようとする傾向が見られます。
また、飼い主さんがイライラしていると感じたときや、家族が喧嘩をしているときなどにも、関わりを避けようとして目をそらすことがあります。
3.敵意がないことを伝えている
犬同士は、目線や仕草で気持ちを伝え合っているとされています。
犬が目をそらすという仕草は、対峙している相手に「敵意はない」「喧嘩はしたくない」ということを伝えようとしていることが考えられます。
基本的にこの行動は、散歩で会った他の犬などよく知らない相手に対してすることが多いものです。
しかし、怒っている飼い主さんに「それ以上怒らないで」という気持ちで、目を合わせないようにしていることもあります。
4.興奮を抑えようとしている
犬は自分やそばにいる相手の気持ちを落ち着かせるために、「カーミングシグナル」と呼ばれるボディランゲージをおこないます。
この仕草は約30種類あるとされていて、「目をそらす」以外にも「あくびをする」「体を掻く」「地面のにおいをかぐ」などがあります。
楽しくなりすぎて興奮しているときや、怒りや緊張で興奮してしまっているときなどに、自分の気持ちを落ち着かせてクールダウンしようとするのです。
嬉しい気持ちを落ち着かせようとして目を合わさないようにしているときなどは、尻尾をぶんぶんと振っていたり、地団太を踏むように体を動かし続けていたりすることがあります。
また、怒りや緊張を感じているときには、あまり動かず、小刻みに体を震わせる様子が見られます。
愛犬が目を合わせようとしないときには、全身の状態を見て気持ちを理解してあげるようにしましょう。
まとめ
犬は大好きな飼い主さんと目を合わせることで、喜びや幸せを感じることが多いでしょう。
そのような犬が目を合わせないようにするときは、不安を感じていたり自分の気持ちを落ち着かせようとしていたりと、何らかの原因があることが考えられます。
性格やその場の状況をしっかりと見極めて、愛犬のストレスを少しでも減らせるような接し方を心がけましょう。