意外と多い?偏食家な犬たち
犬には、食欲旺盛でドッグフードを出すとバクバクと積極的に食べてくれる犬もいれば、ドッグフードは「飽きた」「他のがいい」と口をつけず、偏食家な一面を覗かせる犬もいます。
後者の場合、飼い主が「何なら食べるのだろう」と悩んでしまうことも多く、獣医師に相談してアドバイスをもらうという飼い主さんも少なくありません。
犬のわがままを助長させる飼い主のタブー行為とは
犬がご飯を食べないからといって以下のような対応をとっていると、わがままを助長させてしまうので要注意です。
- ドッグフードの代わりに別の食べ物を与える
- ドッグフードを諦めて嗜好性の高いご飯に替える
- ドッグフードを毎回手から与えている
上記の行動により「ドッグフードを食べなければおやつがもらえる」「もっと美味しいものがもらえる」と学習してしまったり、「飼い主さんの手からじゃないと食べたくない」と悪い甘え方を覚えさせてしまう恐れがあります。
バランスの悪い食事は栄養失調や肥満の原因になりますし、飼い主の手から出ないと食べない習慣が身に付いてしまうと、いざ病院や預け先で宿泊する際、ご飯が食べられずに衰弱してしまう危険も懸念されます。
犬が『このご飯嫌い』と言っているサイン3選
犬が「このご飯嫌い」とご飯拒否をしているとき、どのような行動を見せるのでしょうか。
1.ご飯を食べずに飼い主を見つめる
犬が「このご飯、食べたくないな」と言っているとき、目の前にご飯が出されても口をつけず、じーっと何かを訴えかけるように飼い主のことを見つめてきます。
まるで「これ、食べないとダメ?」「これ、嫌なんだけど……」と言いたげな視線を送ってくるため、別のご飯を与えたくなってしまいますが、そこはグッと我慢してドッグフードを食べさせましょう。
2.数口食べてやめる、吐き出す
数口食べてやめたり、中には食べてから「まずい」と言うように吐き出してしまう犬もいます。
最初は「具合でも悪いのかな?」と心配になる飼い主が多くいますが、おやつを見せたら喜んで食べた……など、「騙された!」と思ってしまうような態度を見せられたというパターンがとても多いです。
3.鼻先などで食器を遠くへ追いやる
出されたご飯が入っている食器をあからさまに鼻先でぐいぐいと押し退けるような行動を見せる犬も!明らかに「これ嫌です」「これじゃないです」と言いたそうな不満げな様子で突き返してくるため、「嘘でしょ?」と呆れてしまうという声もありました。
犬がご飯を食べない…どのように対応すべき?
ドッグフードを出してもご飯を食べないときは、まずわがままや甘えで食べてくれないのか、それとも体調不良や体に合わないため食べることができないのかを見極める必要があります。
ぐったりしている様子や他にも症状が現れている場合は、体調不良によりご飯が食べられない可能性が疑われます。他にも症状がみられる場合は、かかりつけの動物病院で診察してもらいましょう。
シニア期に入ってからドッグフードを食べない日が増えた犬は、高齢になり、ドライフードが食べにくいと感じている可能性も。ウェットフードに切り替えたり、ドライフードをふやかしたりと工夫して与えてあげましょう。
そのほかにもストレス要因で食べられないというケースもあるので、元気消失や活動量の低下、消化器症状を引き起こしていないかなどを見極めの目安にしてください。
上記のいずれにも当てはまっていない場合は、わがままや甘えで食べていない可能性があります。ここで別の食べ物を与えてしまうとわがままを助長させてしまうので、一定時間口をつけなかった場合は一旦片付け、次の食事の時間帯まで何も与えないようにしましょう。
「空腹でかわいそう」と思うかもしれませんが、本来、犬は水を飲んでさえいれば3日間は空腹でも生きることができる動物です。1〜2食抜いても健康体ならば問題ないので、今後の食事の安定を図るためにもきちんと「食べられるときに食べる」ことを学ばせてください。
まとめ
犬によっては「このご飯嫌い」と食べずにわがままを言う犬もいるでしょう。しかし、そこで言いなりになってしまうと、わがままを助長させてしまいます。心を鬼にして、一旦食器を片付けるなど、正しい対応でしつけを行いましょう。