犬が無駄吠えするようになる飼い主の『NG行為』とは
犬の無駄吠えに関するお悩みは、飼い主さんの中でも最初の難関といえる課題です。しかし、途中から犬が無駄吠えするようになってしまう場合は、飼い主の対応に原因があることも……。飼い主のどのような行為が愛犬の吠えを助長させているのでしょうか。
1.吠えた愛犬を「ダメ!」と叱ってしまう
愛犬が吠えた時、つい条件反射で「ダメ!」「やめて!」と叱っていませんか。実はこの行動、犬にある誤解を与えている可能性があるので逆効果になっていることも。
吠えた時に飼い主が声をかけてしまうと、犬によっては「かまってもらえた!」と勘違いしてしまいます。すると、次回からかまってほしい時に吠えるようになってしまい、無駄吠え行動がエスカレートしてしまうのです。
2.吠えている愛犬に柔らかい態度で声をかける
吠えている愛犬に「ダメだよ〜」といつも通りの優しい声音で話しかけている場合、犬は叱られているという自覚は芽生えません。むしろ「かまってもらえた」「もしかして飼い主さん、喜んでる?」と勘違いを助長させてしまいます。
また、笑顔で対応することもNGです。犬は表情から人間の感情を読み取っているため、笑顔で対応されると、たとえそれがどのような状況でもポジティブに受け取ってしまいます。
3.無理やり口を抑えるように黙らせる
なかなか愛犬が吠える行為をやめないからと、無理やり口を抑えるように黙らせる行為は絶対にやめましょう。犬に強い不安や恐怖を与えてしまい、余計に無駄吠えやその他の問題行動がエスカレートする恐れがあります。
また、犬は口元を掴まれることに強い不快感を覚えます。これまで築き上げてきた信頼関係が崩れてしまう行為なので、愛犬と正しい信頼関係を築くためにもやめてください。
4.愛犬からの別のアピールを無視し続けている
吠えるまでにアイコンタクトや仕草で「かまって」「遊んで」などのアピールを無視し続けたり気づいてあげられなかった場合、最終手段として吠えてアピールしている可能性も考えられます。
なかなか無駄吠えが直らない場合、飼い主側が愛犬の気持ちに気づいてあげられていないことも考え、日頃から愛犬の行動を頻繁にチェックするように意識してみてください。実はさまざまなサインを出しているかもしれません。
5.吠えるのをやめさせるためにおやつを与える
愛犬が吠えた時、とりあえずその場凌ぎとして、吠える行為をやめさせようとおやつやドッグフードを与えていませんか。これでは犬の無駄吠えを助長させてしまいます。
犬から見ると「吠えたらおやつがもらえた!」と成功体験として記憶されてしまうため、次からおやつが欲しい時に一層激しく吠えるようになってしまうでしょう。
愛犬が無駄吠えしたときに飼い主が取るべき行動
愛犬が吠え出した時、飼い主はどのように対応すべきなのでしょうか。犬がどのような理由で吠えているのかを状況や様子から見極めて、それぞれに合った対応をとりましょう。
- 要求吠えに対しては落ち着くまで無視する
- 日頃から常にコマンドに従えるよう訓練しておく
- 不安や恐怖から吠えている場合は対象から遠ざける
要求吠えに対しては、吠えなくなるまで無視してください。ここでかまってしまうと「吠えたらかまってくれた」と勘違いさせてしまうためです。落ち着いてから数分が経過したら、愛犬の要望通りにかまってあげましょう。
不安や恐怖で吠えている場合は、不安を感じている対象を遠ざけてください。たとえば、散歩中に苦手な犬が近づいてきている場合は、飼い主が間に入り、足早にその場を立ち去りましょう。
最後に、日頃から「お座り」「待て」などのコマンド指示を覚えさせておくことで、興奮状態に陥った犬も指示に従い、落ち着きを取り戻すきっかけになります。
吠えている最中でも、コマンド指示に従って吠える行為をやめる犬も多いので、ぜひ毎日遊びの延長としてトレーニングさせましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬が無駄吠えするようになる原因は、生活環境やストレス、運動不足、そして飼い主の間違った対応にあることが多いです。なぜ犬が吠えているのかを考え、適切な対応で無駄吠えを少しずつ改善していきましょう。