犬の利き手を判別するための方法
利き手を持つのは人間ばかりだと思われがちですが、犬にも利き手があることが分かっています。これまでにも様々な研究が行われ、今も究明が行われています。
犬と人間を比べると、犬は左利きが多い傾向にあり、人間は右利きが多い傾向にあるようです。
あなたは左利きですか?右利きですか?そして、あなたの愛犬は左利きと右利きのどちらだと思われますか?
1.チョイチョイしてくる手
犬が飼い主に要求したいことがあるとき、チョイチョイしてくる手はどっちなのかを見ると、犬の利き手を判別することができます。
毎回同じ手ではない場合もありますが、右手と左手のどちらの方が頻度が高いのかを見てみてください。
2.犬に向けて無言で手のひらを差し出す
犬の利き手を判別したいときは、犬に向けて無言で手のひらを差し出してみてください。
最初は戸惑った様子を見せるかもしれませんが、犬もそっと手を差し出し、手のひらに乗せてくれることがあります。
お手は右手、おかわりは左手、と教えている場合では、「お手って言ってるのかな?」と受け取り、右手を差し出す回数が多い傾向にあるかもしれません。
無言で手を差し出した場合の右手と左手の頻度はどちらが多いのか、ということを見てみるとよいと思います。
3.ハーネスを通す手
ハーネスを着用するとき、どっちの手から通すのかを見ると、犬の利き手を判別することができます。
筆者の飼っている犬を例に挙げると、中型犬は100%の確率で右手を通してから左手を通します。超小型犬は、100%の確率で左手から通しますが、右手は自分では通そうとしないため、私が通しています。
ハーネスを着用しようとしたときに自分から手を持ち上げてくれる場合、先に持ち上げる方の手が利き手である可能性が高いのではないかと思います。
4.最初におもちゃに触れる手
コングなど、中におやつを入れて遊ぶおもちゃを用意します。
おやつの入ったおもちゃを手で転がして遊ぶとき、最初におもちゃに触れる手はどっちなのかを見ると、犬の利き手を判別することができます。
どちらの手も同じくらい使って遊ぶ犬もいますし、どちらかの手の方が使う頻度が高い犬もいます。稀かもしれませんが、ずっと同じ手を使って遊ぶ犬もいるでしょう。
愛犬の利き手を把握しておきたい理由
2016年、イタリアの調査チームが、犬の利き手と空間認識との関係性を確認したとされるものがあります。調査内容は、利き手による空間処理の優位性です。
この調査で明らかになったことは、「右利きの犬は右の視野を優先的に処理している」「左利きの犬は左の視野を優先的に処理している」ということです。
そして、「両利きの犬には歯科の処理に優先順位がない」ということも明らかになったそうです。
愛犬の利き手を知ることで、しつけやコミュニケーションにおいて、愛犬にハンドシグナルを送るとき、「愛犬はどちらの視野に情報を送るのが早いのか」ということが分かります。
まとめ
犬の利き手を判別するための方法を4つ解説しました。
- チョイチョイしてくる手
- 犬に向けて無言で手のひらを差し出す
- ハーネスを通す手
- 最初におもちゃに触れる手
犬と利き手と性格の関係性の調査では、「左利きの犬は冷静な性格」で「右利きの犬は楽観的な性格」であると明らかにされたそうです。
これに筆者の飼っている愛犬たちを当てはめてみると、真逆だなと感じました。みなさんの愛犬の利き手もぜひ調査してみてくださいね。