なぜ?犬が『上目遣い』で飼い主を見つめる理由
愛犬がじーっと上目遣いで飼い主を見つめてくる……何か訴えたいことがあるのかな、と感じますよね。犬が上目遣いで飼い主を見つめる時、どのような心理が働いているのでしょうか。
1.甘えたい
犬は飼い主に甘えたい、かまってほしいと思っているとき、目の前や隣にやってきて何らかのアクションを起こします。そのうちの1つが上目遣いをするという仕草です。
上目遣いすることで「甘えたいけれど、今は忙しくない?」「かまってくれる?」といった気持ちを伝えています。
上目遣いだけでは気づいてもらえないとわかり、前足でチョンチョンと触れてきたり、顔を舐めたりしてアピールすることもあるでしょう。
2.要求したいことがある
何か「これをしてほしい」「あれがほしい」と言うように、要求したいことがあるときも上目遣いになりがちです。例えば、「散歩に連れて行ってほしい」「おやつが食べたい」といった要求が考えられます。
この場合、上目遣いをして飼い主と視線があったら、要求したいことに関連する場所や方角を視線で訴えることも多いです。
例えば、散歩に行きたいときは視線を外へと移したり、おやつが欲しいときはおやつの保管場所に視線を移します。
3.不安を感じている
何かに不安を感じているときは、飼い主の近くに寄ってきて「あれが不安なんですけど……」と言うように飼い主を見つめてきます。
犬は不安を感じているとき、体が丸まりがちになるため、自然と上目遣いになってしまうのです。
また、上目遣いで見つめながら体を小刻みにブルブルと震わせたり、「くぅ〜ん」と心細そうな鳴き声を出したりすることもあります。
4.恐怖を感じていたり緊張している
飼い主に叱られているときや、悪いことをしてしまい「これから叱られる」と理解しているときは、恐怖を感じていたり緊張状態に陥っているため、上目遣いになりがちです。
「もうそれ以上怒らないでください……」と意思表示していたり、これから起こることを考えて緊張しているため、少し目が潤んでいるように見えたり、いつも以上に怯えている表情を見せることもあります。
5.体調不良を訴えている
犬が上目遣いでじっと見てくるとき、体調不良を訴えているケースもあるので気をつけてください。
その日、愛犬に様子のおかしい点はなかったか思い返し、少しでも違和感を覚えるような行動や生活習慣の異変があった場合は、注意深く見守りましょう。
食欲不振、元気消失、呼吸の異変、下痢や嘔吐といった症状が現れた場合は、早めに動物病院へ連れて行き、健康状態を診察してもらってください。
犬が上目遣いで見つめてきたら…飼い主の対応例
犬が上目遣いで見つめてきたときは、そのときの周りの状況を考慮して、どのような理由で見つめてきているのか見極めて対応しましょう。
その日、あまりかまえていなかった場合は「甘えたい」という欲求を示している可能性が高いので、時間を作って愛犬と遊んだりスキンシップを取ったりしてあげてください。
叱られている最中であれば「怖いのでそろそろ終わりにしてください」という心理が現れていると考えられます。
長々と説教する必要はないので、早めに切り上げて、しばらく時間を置いてから再び愛情を注いであげましょう。
また、その日、いつもより元気がない、食欲がない、同じ場所から動こうとしないといった些細な違和感を感じた場合、体調不良を訴えている可能性も疑われます。
優しく体に触れながら異常がないか確認し、他にも症状が現れないか注意深く観察しましょう。
もしも他に症状が現れた場合は、かかりつけの動物病院へ連れて行き、異常がないか診察や検査を受けてください。
まとめ
犬が上目遣いで見つめているときは、飼い主に何かを訴えかけていることが多いです。
甘えたい気持ちや不安な気持ち、ときには体調不良を訴えていることもあるので、サインを見逃さず、理由を考えて対応してあげましょう。