犬が『不快な気持ち』になる飼い主の行動
ここでは、犬が不快な気持ちになってしまいやすい行動とその理由を解説します。無意識にやってしまっていることや良かれと思ってしていることもあると思うので、愛犬に嫌な思いをさせないために、知っておきましょう。
1.しつこくかまう
犬は大好きな飼い主さんとのスキンシップが大好きです。信頼関係を築いた相手と一緒にいることや触れ合うことは、うれしい気持ちになるだけでなく精神を安定させてストレスの解消にも役立つということがわかっています。
しかし、いつでもどこでもかまえばいい、というわけではないことを覚えておいてください。
犬にも、ひとりで休みたいときやかまって欲しくないときがあります。自分のベッドやハウスで休んでいるときに、しつこく触られたり抱き上げられたりすると、ゆっくりと休めず、ストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
また、犬の気質によっては、必要以上のスキンシップをあまり好まないこともありますし、かまいすぎることで反対に分離不安を引き起こしてひとりでいられない犬にしてしまうこともあるのです。
犬とのスキンシップやコミュニケーションは、過度になりすぎないように注意し、犬の反応をしっかりと確認しながらおこなうようにしましょう。
2.大きな音を立てる
犬は聴覚が敏感で、聞こえてくる音で状況判断や危険察知をすることもあります。
一見目を閉じて眠っているように見えても、聴覚は働いていて、物音がするたびに周囲の様子を伺うこともあるでしょう。
大きな音や突発的に発生する音に対して、驚いてしまう犬も多いので、犬がいる場所ではあまり大きな音を立てないように配慮してあげるといいでしょう。
もちろん、足音や家事をしているときの音、テレビの音といった生活音は、犬に慣れてさせるためにも特に気にする必要はありません。
しかし、犬が休んでいる場所のすぐ横でドン!と音を立てて物を置いたり、バタン!とドアを激しく開閉したりといったことは避けた方がいいでしょう。
3.撮影の時間が長い
ほとんどの飼い主さんは、可愛い愛犬の写真や動画を日常的に撮影しているのではないでしょうか?
寝顔をこっそりカメラにおさめたり、ちょっとした仕草やおもしろい行動を動画で残したりすることは、決して悪いことではありません。
しかし、可愛い写真や動画を撮ることに夢中になりすぎて、愛犬に長時間同じ姿勢でいることを求めたり、無理のある動きをさせようとしたりすることはNGです。
最近では愛犬のユニークな表情や行動をSNSにアップして、それがバズるということもあるかもしれません。しかし、そうしたことを求めて撮影をしようとすると、愛犬に負担をかけることになりかねなにので気をつけてくださいね。
4.不必要な装飾多い服を着せる
犬用の洋服をはじめ、靴や帽子、サングラス、アクセサリーなどの服飾雑貨は、バリエーションが豊富で、可愛い&かっこいいものがたくさん販売されています。
愛犬のためにそうしたアイテムをついつい買い集めてしまう、という飼い主さんもいると思います。そして、おしゃれに着飾った愛犬を連れて、お出かけしたい飼い主さんもいるのではないでしょうか。
しかし、犬の洋服は見た目だけにこだわらず、着心地の良さや動きやすさにも注目して選ぶことが大切です。
また、過度な装飾がついていると、毛が絡まったり皮膚を傷つけたりすることもあるので注意しましょう。
犬がストレスを感じずに動けるような洋服を選んであげてくださいね。
まとめ
犬は人間と同じように、様々な感情を持つ動物です。そのため、一緒に暮らす飼い主さんの態度や行動に対しても敏感で、それ次第で幸せな気持ちになったり、不快な気持ちになったりします。
日常生活の中で嫌な気持ちにさせることがないように、愛犬の表情や仕草を観察しながら、どのようなことを嫌がるかを考えていきましょう。