元気のない犬にやってはいけない『NG行為』3つ 正しい距離感の取り方から注意すべき症状まで解説

元気のない犬にやってはいけない『NG行為』3つ 正しい距離感の取り方から注意すべき症状まで解説

『元気のない犬にやってはいけないNG行為』についてまとめました。元気のない犬との距離感、注意すべき症状、動物病院を受診すべき判断方法など解説します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

元気のない犬にやってはいけないNG行為

茶の犬を撫でる手

犬の元気がなくなってしまう原因のほとんどが、体調不良です。

軽度の段階で元気がなくなってしまう犬もいれば、中度になってから元気がなくなってしまう犬もいます。

そして、重度にならなければ仕草や行動や態度に見せない犬もいます。さっきまで元気に遊んでいたのに急に元気がなくなってしまった、ということがよくあります。

また、不安やストレスなど、心の不調によって元気がなくなってしまうこともあるため、見極めが大事です。

子犬の場合では、遊びに夢中になりすぎて急にパタリとエネルギーが切れたように元気がなくなり、そのまま体力が回復するまで眠り続けることもしばしば見受けられます。

シニア犬の場合では、気温や気圧の変化によって急に元気がなくなってしまう日があります。昼間は元気だったのに、夜になって急に体調を崩した、ということがよくあります。

犬の元気がなくなってしまう原因は様々にありますが、共通して、元気のない犬にやってはいけないNG行為に注意しなければなりません。

1.不安や心配から飼い主が元気をなくすこと

元気のない犬にやってはいけないNG行為は、不安や心配から飼い主が元気をなくすことです。

飼い主の不安や心配が、愛犬の元気にも影響を及ぼすことがあります。飼い主の心が不安定なままであると、犬の体調も元気もなかなか戻りません。

「ただ元気がないくらいで…」と思わず、不安や心配があるときは、獣医師に相談しましょう。

2.反応がないのに構い続けること

横たわって目を開けるパピヨン

元気のない犬にやってはいけないNG行為は、反応がないのに構い続けることです。

元気がないとき、犬はほとんど反応しません。呼びかけると目を開けたり、チラッと飼い主を見たり、ため息をつくなどする程度です。

色々と声をかけたくなってしまうと思います。体のあちこちを触って確認したくなるでしょう。

ごはんを全く食べない、水を全く飲まない、軟便や下痢をしている、嘔吐を繰り返しているなどの症状がないのであれば、しばらく放っておいて様子を見ましょう。

今はジッとして体を休めているのです。飼い主に構われると、体も心も休まらなくなってしまいます。

1日程度であれば、ごはんを食べないことはよくあります。水を飲まないことには脱水症状の恐れがあります。下痢や嘔吐を繰り返しているときは、すぐに動物病院を受診しましょう。

3.無理にごはんを食べさせようとすること

元気のない犬にやってはいけないNG行為は、無理にごはんを食べさせようとすることです。

体調が悪いとき、心の不調があるとき、水は飲むけどごはんは食べない、ということがあります。

犬には、人間のように「食べて栄養をつけて元気になろう」という概念はありません。野生動物であれば、回復するまで飲まず食わずになります。

元気がなくごはんを食べない、ということ以外に症状がないのであれば、1日様子を見ても大丈夫かもしれません。

呼吸が荒い、体に力が入らずぐったりとしている、嘔吐や下痢をしている、意識が朦朧としているなどするときは、早急に動物病院へ行くべきです。

まとめ

服を着て横たわる犬

元気のない犬にやってはいけないNG行為を3つ解説しました。

  • 不安や心配から飼い主が元気をなくすこと
  • 反応がないのに構い続けること
  • 無理にごはんを食べさせようとすること

元気がない、ごはんを食べない、という程度で動物病院に行くのは…と、症状が重くなるまで受診しない飼い主もいらっしゃるようですね。

間違った行為や対処法が、さらに愛犬の元気をなくしたり、体調を悪化させたりすることがあります。

少しでも不安や心配に思うのであれば、遠慮せず、獣医師に相談に行きましょう。

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