犬を危険に晒す『NGな食器の選び方』3選 避けたほうがいいモノの特徴や共通点とは?

犬を危険に晒す『NGな食器の選び方』3選 避けたほうがいいモノの特徴や共通点とは?

わんこの食器は毎日毎食必ず使うもの。それだけに慎重に選びたいところですが、デザインや値段だけで選んだなんてことはないでしょうか。実は、食器選びで愛犬を危険に晒す可能性があります。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

️要注意!避けた方がいい食器の特徴

食事中の犬

サイズの合っていない食器

わんこは犬種によって体の大きさもさまざまなら、適切なフード量も千差万別です。それだけに食器を選ぶときには愛犬の体の大きさと1回に入れるフードの量を考えたうえで、適切なサイズ感のものを選ぶことが大切です。

小さすぎる食器を選んでしまうとフードが入り切らずに山盛りになってしまうばかりか、マズルの可動域が狭まって食べにくさを感じてしまうことがあります。

また大きすぎる食器は「大は小を兼ねる」ように思えますが、フードの量が少ないように見えるので目分量で与えていると、ついつい必要量以上を与えてしまいがちになり肥満の原因にもなりかねません。

プラスチック製の食器

プラスチックのお皿は軽くて扱いやすく安価なので、ついつい手を伸ばしがち。ですが実は注意したいポイントがいくつかあります。

実はプラスチックのお皿を常用していると、接触性アレルギー皮膚炎を起こしてしまう子がいます。

アレルギーを発症すると口の周りやアゴ、鼻などが赤くなったり痒がったりして、抗アレルギー薬による治療が必要になる場合もあります。

またプラスチックのお皿は傷がつきやすいため、傷の部分に食べかすや汚れが入り込んで雑菌が繁殖する原因になることもあり、衛生面でもあまり好ましくありません。

軽くて便利なため、お出かけ用などに使用するにはもってこいですが、普段使いにするのは避けた方がよいでしょう。

薄手で割れやすい食器

ガラスの食器や陶器の食器はオシャレですし重量感もあるので、食べている間に動いてしまって食べにくいということも少ないでしょう。

ただし、気になるのはやはりその「壊れやすさ」です。食べているときに食器台から落ちたり、ひっくり返したはずみに割れたりすると、愛犬が怪我をしてしまう原因となります。

特にわんこは食器が割れたからといってすぐに食べることをやめることはできません。フードと一緒にガラスのカケラを誤飲してしまうと、重篤な事態にもなりかねません。

それでもガラスや陶器の食器を使いたいときには薄手のものや壊れやすいものは避け、できる限り丈夫なものを選びましょう。

️個性に合わせて!食器選びへのひと工夫

フードが入った食器

早食いの子にはあえて『食べにくい』食器

愛犬が早食いすぎて困っているという人は意外と少なくありません。早食いは誤嚥や肥満の原因になるばかりか、胃拡張・胃捻転の発症にもつながり、最悪の場合には命に関わることもあります。

そんな早食いの子にとっては、もはや「普通の食器」がリスクといっても過言ではありません。早食い防止にはさまざまな対策がありますが、特に効果的なのがあえて「食べにくく」設計されている食器です。

内側が凸凹していたりヒダをつけていたり、あえて少しずつしか食べられない形状にすることで早食いを防止してくれます。さまざまなものが市販されているので愛犬に合ったものを探してみましょう。

垂れ耳わんこには耳が入らない食器

健康上の大きなリスクというわけではありませんが、垂れ耳わんこの飼い主さんにあるあるなお悩みが「ごはんに耳が入って汚れてしまう」ことです。

耳を束ねるためのターバンも市販されていますが、嫌がってしまってできないという子もいるでしょう。耳が汚れてしまうとケアの手間がかかりますし、汚れを放置していることも、逆にごはんのたびによく洗いすぎるのも皮膚炎の原因になります。

そんな垂れ耳わんこにおすすめなのが、耳が入らないよう縦方向に長い形状に設計された食器です。一度試してみて損はないでしょう。

️まとめ

食器を咥えて走る犬

わんこを迎えようと決めたとき、食器はまず最初に揃えるものの1つです。

そのため知識が浅いままに何となく選んでしまうこともありますが、使いはじめて不便さやリスクに気づいたら臨機応変に買い替えましょう。1日2回以上、毎日使うものですから、愛犬に合ったものをしっかり吟味することが大切です。

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