犬と同時に飼うべきではないペット
犬と同時に飼う上で、相性が悪くトラブルが起こる可能性が高いとされている動物を紹介します。犬と一緒に他の動物を飼いたいと考えている人は、参考にしてください。
1.鳥類(小鳥)
ケージの中などで飼育されることが多い鳥は、基本的に活動スペースが犬と異なることから一緒に飼育されることもめずらしくありません。
しかし、犬の中には鳥類を対象とした狩りを人間と一緒におこなっていた犬種も多くいます。レトリバーやセッター、ポインターなどがその一例で、鳥を見つけて知らせたり、人間が撃ち落とした鳥をくわえて回収したりする仕事をしてきました。
そのような歴史から、鳥類に対して強い反応を示す犬も多く、公園や道で見かけると立ち止まってジッと見つめたり追いかけたりすることもあるでしょう。
犬にそのような傾向が見られる場合は、家で鳥類を一緒に飼うと“獲物”とみなしてしまう可能性があるのです。
2.うさぎ
鳥を対象とした狩猟をおこなっていた犬種がいるように、うさぎを対象に狩りをおこなってきた犬種もいます。特に、テリアやグレーハウンド、ビーグルなどは、うさぎを追う習性を持っている可能性が高いため注意が必要です。
また、うさぎにとっても犬がいる環境はあまりいいものとは言えません。うさぎはストレスに弱い動物だとされているため、犬が近くで走り回ったり大きな声で吠えたりしていると強いストレスを感じてしまうことがあります。
それによってうさぎが体調を崩してしまったり、犬を静かにさせるために過度なしつけをおこなって関係を悪化させてしまったりすることが考えられます。
3.ハムスター
ハムスターは小さく、ケージ内で飼育することが多いため、犬と一緒に飼うことも可能だと考える飼い主さんは多くいます。
しかし、ハムスターをケージから出して遊ばせたりお世話をしたりすることもあるでしょう。小さく俊敏な動きを見せるハムスターは、犬にとって“魅力的なおもちゃ”に見えてしまうことがあります。動き回るハムスターをおもしろがって追い掛け回したり、捕まえてしまったりすることもあり、ストレスや大きな事故につながることが考えられます。
また、ハムスターは夜行性の動物のため、暗くなった深夜に動き回ったりご飯を食べたりします。
ハムスターのケージがあるリビングなどで犬を寝かせる場合は、犬の睡眠を妨害してしまうこともあるので、お互いにとっていい環境とは言えないでしょう。
4.爬虫類(ヘビ・トカゲ)
最近では、ヘビやトカゲなどの爬虫類をペットとして飼育する家庭も増えています。
しかし、犬にとってヘビやトカゲは行動の予測がつきにくい生き物として、不安やストレスの要因になってしまうことが考えられます。変わった動きを見せるヘビやトカゲをおもちゃのように関わってしまったり、踏んで怪我をさせてしまったりすることがあります。
反対に、犬の方がヘビに噛みつかれたりトカゲの爪で引っかかれたりして怪我をすることもあるでしょう。
まとめ
この記事では、犬と相性が悪いと考えられている動物を紹介しました。これはあくまで一般論であり、一緒に暮らしていても仲良くできる場合もあれば、ここに挙げていない動物との相性が悪い場合もあるでしょう。
一緒に飼うことがめずらしくない犬同士や猫などであっても、仲良くできずにトラブルばかりが起きて家庭内で分離飼育をするケースもあります。
大切なことは、先に飼育している犬の気質や性格を見極めて、他の犬や動物を問題なく受け入れられるかを判断することです。
心配な場合は、ドッグトレーナーやブリーダーなどに「他の動物と一緒に飼育することができるか」「どのようなことに気をつけて飼うべきか」ということを相談してみるといいでしょう。