愛犬が臭すぎる…ニオイを抑えるための『正しいお手入れ方法』6選

愛犬が臭すぎる…ニオイを抑えるための『正しいお手入れ方法』6選

「最近、うちの犬のニオイが気になる…」「シャンプーしてもすぐ臭う…」そんな悩みを抱えている飼い主さんも多いのではないでしょうか?犬にはもともと特有の体臭がありますが、適切なお手入れをしないとニオイが強くなってしまうことがあります。また、間違ったケアをしてしまうと、逆にニオイを悪化させることも…。この記事では、犬のニオイの原因をしっかり理解したうえで、正しいお手入れ方法を6つご紹介します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

ニオイの原因を知ろう

耳掃除をされる犬

犬のニオイが気になるときは、まず「どこから臭っているのか」を確認することが大切です。原因を特定し、それに合った対策をすることで、効果的にニオイを抑えることができます。

主なニオイの発生源

犬の気になるニオイの主な発生源は以下の通りです。

  • 体臭(皮膚や被毛)
  • 口臭(歯や口内環境)
  • 耳のニオイ(耳の汚れや感染症)

犬の皮膚から分泌される皮脂がたまると、雑菌が繁殖しニオイの原因になります。特に湿気の多い時期は注意が必要です。

また、歯石がたまると細菌が繁殖し、強い口臭の原因になります。さらに、耳の中が汚れたり蒸れたりすると、細菌やカビが繁殖してニオイが発生します。垂れ耳の犬は特に注意が必要です。

犬種や病気が原因の場合も

体臭や口臭については、以下のように犬種特有のものや、思わぬ病気が要因になっているものもあります。

  • 皮脂の分泌が多い犬種(レトリーバー系、シーズーなど)は体臭が強め
  • 歯が密集している小型犬(チワワ、トイプードルなど)は口臭が出やすい
  • 垂れ耳の犬種(コッカースパニエル、ビーグルなど)は耳のニオイが発生しやすい

また、皮膚炎や歯周病、外耳炎などの病気が原因でニオイが強くなることもあります。普段と違う強いニオイがする場合は、動物病院で診てもらいましょう。

ニオイを抑える正しいお手入れ6選

犬のシャンプー

犬のニオイを抑えるには、適切なお手入れを習慣にすることが大切です。ここでは、効果的な6つのケア方法をご紹介します。

1.正しいシャンプー方法

シャンプーは、犬の皮膚や被毛の汚れを落とし、体臭を抑えるために欠かせません。ただし、洗いすぎは皮膚の乾燥やトラブルを引き起こすため、月1〜2回が目安です。

【ポイント】

  • 低刺激の犬用シャンプーを使う
  • しっかり泡立て、皮膚まで優しく洗う
  • 洗い残しやすすぎ残しがないようにする
  • タオルドライ後、ドライヤーでしっかり乾かす(湿ったままだと雑菌が繁殖)

2.ブラッシング

犬の毛が絡まると汚れや皮脂がたまり、ニオイの原因になります。ブラッシングをすることで、毛のもつれを防ぎ、余分な皮脂や汚れを取り除けます。

【ポイント】

  • 長毛種は毎日、短毛種は週2〜3回が理想
  • 毛質に合ったブラシを使用する(獣毛ブラシなど)
  • ブラッシングの後に蒸しタオルで拭くと、さらに清潔に

3.歯磨きと口臭ケア

犬の口臭は、歯石が原因のことがほとんど。毎日のケアで口内環境を清潔に保ちましょう。

【ポイント】

  • 犬用の歯ブラシや歯磨きシートを使う
  • 歯磨きが難しい場合はデンタルガムを活用する
  • 週に数回でも続けることが大切

4.耳の掃除

耳の汚れは、放置すると細菌が繁殖し、悪臭の原因になります。特に垂れ耳の犬や耳毛が多い犬は、こまめにチェックしましょう。

【ポイント】

  • 湿らせたコットンやガーゼで優しく拭く(綿棒は奥に押し込む可能性があるためNG)
  • 犬用の耳クリーナーを使うと効果的
  • 耳の奥が赤く腫れていたり、強いニオイがする場合は動物病院へ

5.食事を見直す

食事の内容によっては、皮脂の分泌が増えたり、口臭が悪化したりすることがあります。消化の良いフードや栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。

【ポイント】

  • 良質なタンパク質を含むフードを選ぶ
  • オメガ3脂肪酸(サーモンオイルなど)を取り入れると、皮膚の健康維持に役立つ
  • 消化に悪いジャンクフードやおやつの与えすぎに注意

6.生活環境を清潔に保つ

犬の寝床やタオル、クッションが汚れていると、ニオイが染みつきやすくなります。定期的に洗濯し、清潔に保ちましょう。

【ポイント】

  • ベッドやブランケットは週1回程度洗濯する
  • 犬用の消臭スプレーを活用する
  • 室内の換気を心がけ、湿気がこもらないようにする

まとめ

ビーグルと家族

犬のニオイは、正しいお手入れをすることで大きく軽減できます。まずはニオイの原因を知り、体臭、口臭、耳のニオイなど、それぞれに合ったケアを取り入れることが大切です。

【ニオイを抑えるための正しいお手入れ6選】

  • シャンプー:適切な頻度で洗い、しっかり乾かす
  • ブラッシング:毛のもつれを防ぎ、余分な皮脂や汚れを除去する
  • 歯磨き:歯垢の付着を防ぎ、口臭を防ぐ
  • 耳掃除:耳の汚れを定期的に拭き取り、菌の繁殖を防ぐ
  • 食事の見直し:良質なフードを選び、体の内側からケアする
  • 生活環境清潔に保つ:寝床やタオルを清潔に保ち、ニオイの蓄積を防ぐ

どれも難しいケアではありませんが、大切なのは「継続すること」 です。毎日の習慣として少しずつ取り入れ、愛犬が快適に過ごせる環境を作ってあげましょう。

また、普段と違う強いニオイがする場合は、病気が関係している可能性もあります。気になる場合は、早めに動物病院で診てもらうことをおすすめします。

愛犬との生活をもっと快適にするために、できることから始めてみてくださいね!

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