犬が『飼い主が寝ている場所』で寝たがる理由
1.安心するから
犬は野生時代、就寝時は群れの仲間で身を寄せ合って寝ていました。複数で寝ていれば外敵が近づいてきてもすぐに気づくことができ、互いの体温で温まることもできます。
そのため現代の犬も群れの仲間と一緒に寝ることを好みます。飼い主と一緒に寝るのであれば、犬はその人を安心できる一員として認めていると言えるでしょう。
2.飼い主のニオイがするから
犬が好きなニオイは食べ物や地面などがありますが、1番好きなのは飼い主のニオイです。嗅覚が発達している犬は大好きなニオイに包まれていると安心します。
飼い主が使う布団やソファにはニオイが強くつくので、犬にとって落ち着く場所になります。また、大きな音がしたときや初めての場所で泊まるとき、怖がりな犬であれば飼い主と一緒に寝たがります。
可能であれば一緒に寝て、別々になる場合は飼い主のニオイがついたタオルや服などを与えてあげましょう。
3.飼い主を守ろうとしているから
犬は飼い主に安心を求めることもありますが、飼い主を守ろうとして一緒に寝ることもあります。
飼い主の足元で寝る犬は特に飼い主を守ろうとしている、と言われますが実際はそうとも限らないようです。
足元の方にドアがあり物音に気づきやすいから、飼い主の足の間が落ち着くからという理由も考えられます。理由ははっきりしませんが責任感の強い犬に多く見られるようです。
4.人間用のベッドが気持ち良いから
野生動物は地面や落ち葉の上で寝ます。そのため犬も床やカーペットのような硬い場所で寝ても、人間のような苦痛は感じないでしょう。
ですが犬も人間用のベッドが気持ち良いと感じるようです。愛犬を一度ベッドに上げてみて、その後もベッドで寝るようになったのであれば感触が好みだったという可能性があります。
5.暖をとりたいから
犬が飼い主の寝床に潜り込むのは夏より冬が多いです。現代の犬は室内で暮らしているので温度変化に弱く、人間が寒いと感じているときは犬も寒いと感じています。
犬が寒そうにしていたら室温を上げるなどの対策もして、身を寄せ合って安全に配慮して過ごしてください。
犬と一緒に寝る際の注意点
犬がケガをしないようにする
チワワのような小型犬はベッドから落ちただけでも骨折する危険性があります。また犬が飼い主の下敷きになってケガをする危険性があります。
飼い主がケガをしないようにする
犬は睡眠中に触られると、寝ぼけて噛みつくことがあります。全ての犬がそうではありませんが、普段のお昼寝で噛みつき癖がある犬とは一緒に寝ることをおすすめしません。
また犬と一緒に寝ていると飼い主が気を遣ってあまり寝返りをうたなくなってしまい、体を痛めることもあります。
犬の毛やホコリを吸い込まないようにする
犬の毛にはたくさんのホコリやゴミが付着しているので、一緒に寝ると飼い主はこれらを吸い込んで体調を崩すこともあります。
トイプードルなどの人気の小型犬はあまり毛が抜けませんが、抜けないということはホコリも付いたままということです。人間が吸い込むと酷い場合はアレルギーを引き起こします。
散歩から帰ってきたらブラッシングをし、寝る前にも軽く犬の体を拭くなどして清潔にしましょう。
まとめ
飼い主の体調が悪いときに添い寝をしてくれる犬は多いです。また老犬になってから甘えん坊になり、夜中に異変があったら気づけるように一緒に寝るようになったという話も多いです。
犬と飼い主が一緒に寝ると互いに癒されて元気が出ますね。事故のないように注意して、犬も飼い主も幸せになれるように過ごしてください。