犬を飼うと電気代が高くなるって本当?
犬の生涯にかかる費用は平均して388万円という調査結果が出ていることをご存知ですか。この内訳の中には、犬を飼うことでかかる『冷暖房費』も含まれています。
犬を飼っていないご家庭では、日中に仕事や学校などに出かける家族が多く、昼間は冷暖房を使わない世帯が大半です。しかし、犬を飼っていると、犬は日中も部屋の中で過ごさなければならないため、エアコンの冷暖房機能をつけっぱなしにして出掛けなければなりません。
したがって、犬を飼っている世帯は犬を飼っていない世帯に比べると、電気代が高くなりがちという調査結果が出ています。
犬を飼っている家の『暖房・電気代』の平均的な目安
では、具体的に犬を飼っている家は、暖房に電気代がどのくらいかかっているのでしょうか。1ヶ月の平均料金や、犬を飼っていない世帯との差についても解説します。
エアコンの暖房代だけで1ヶ月の平均料金は12,000円
犬の過ごす場所は、多くの家でリビングが採用されています。そのため、リビング用のエアコンを使用して室温を調整していることが多く、このタイプの暖房機能は、1時間あたり平均して730w、料金にすると1時間あたり約26.57円かかります。
犬は夜間の就寝中、あるいは散歩以外、ほぼ全ての時間をリビングで過ごすことになるため、その時間は常にエアコンの暖房機能を稼働させなければなりません。
就寝時間が22時〜翌朝の6時だと仮定すると、1日16時間つけっぱなしになります。したがって、1ヶ月にエアコンの暖房にかかる平均的な電気代は、約12,753円に上ります。
犬を飼っていない世帯と比較すると驚愕の差
犬を飼っていない世帯では、早朝・夜間のみ稼働させているケースが多いです。朝の約2時間、夜間の17時〜22時までと仮定した場合、1ヶ月のエアコン暖房にかかる平均的な電気代は、約5,580円となります。
先ほど計算した犬を飼っている世帯でかかるエアコン暖房の平均料金と比較すると、1ヶ月で約7,000円もの差額が出ることになります。これは驚愕ですね。
しかし、断熱効果を高めたり、エアコンの暖房機能の使い方を工夫したりすることで節約も可能なので、積極的に冬場の節電対策を実践していきましょう。
犬が寒さを感じない快適な生活環境を整えるための対策
冬場は電気代が気になりますが、犬を飼っているご家庭では犬たちが体調を崩さないように寒さ対策をしっかり講じる必要があります。犬が寒さを感じないよう、どのような寒さ対策を取り入れるべきなのでしょうか。
犬にとっての快適な室温は23〜26度
一般的に、犬たちが快適だと感じる室温は、23度〜26度と言われています。
夏場は外気温が高いので、冷房を使って24〜26度程度になるよう調整してあげるのが望ましいでしょう。ただし、暑さに弱い犬の場合は、20〜22度を目安に冷房をしっかり活用して室温を下げてあげる必要があります。
冬場も外の寒い空気の影響を受けやすいので、室温は23〜26度になるよう暖房器具を使って調整してあげてください。寒さに弱い犬は多いので、暖房をつけたりその他の寒さ対策を取り入れながら、快適な生活環境を整えてあげてください。
冬場における室内での犬の寒さ対策とは
冬場の室内で過ごす犬たちが寒さで体調を崩さないよう、どのような寒さ対策を講じるべきなのでしょうか。
- 暖房器具を活用して室内の温度を調整する
- 加湿器を併用して湿度を上げる
- カーテンやシャッターなどを閉め切って外気を遮断する
- フローリングにはマットを敷いて末端の寒さ対策を講じる
- 犬自身が体温調節できるようにブランケットなどを用意する
最近では、大きな窓に断熱シートを貼ったり、隙間ができないように隙間補強テープを活用する方法で、断熱効果を上げる対策法も人気です。断熱効果を上げることで、外気温の影響を受けにくく、暖房器具の効率も上がるので、電気代節約にもつながります。
まとめ
犬を飼っているご家庭では、どうしても犬を飼っていないご家庭に比べると電気代がかかりがちです。窓周辺の断熱対策やエアコンを工夫して使うなど、少しでも節電につながる習慣を取り入れてみましょう。