犬の血統書が必要になるのってどんなとき?
犬の血統書は、純血種であるということを証明することができる、公的な書類です。人間に例えるならば、戸籍謄本と言ってもよいのではないでしょうか。
血統書の発行には、厳格な基準が設けられており、記載される内容は国際的な規格にも従っているため、日本だけでなく、世界中で通用する証明書であると言えます。
筆者の愛犬の血統書には、国際公認血統証明書と記載があります。
日本国内では、次のような団体から犬の血統書が発行されています。
- JKC(ジャパンケンネルクラブ)
- KCジャパン(日本社会福祉愛犬協会)
- PD(日本警察犬協会)
- 日本犬保存会
- 秋田犬保存会
- 日本シェパード犬登録協会
- 全日本狩猟クラブ
お手持ちの愛犬の血統書にも、上記の記載があるかと思います。ちなみに、筆者の飼っているポメラニアンの血統書は、JKCによって発行されたものです。
これまで犬と暮らした30年、日常生活の中で“愛犬の血統書が必要になった”という経験がありません。一般の家庭犬として暮らす犬である場合、血統書の提示を求められることがないです。
- 愛犬を品評会に出場させるとき
- 愛犬をショーレースに出場させるとき
- ブリーダーとして繁殖と販売をしたいとき
このようなとき、血統書が必要になるでしょう。
愛犬の血統書の正しい見方と使い道
犬の登録名
犬の登録名とは、繁殖者が名付けた犬の名前です。血統書の最も上の方に記載されているかと思います。
ちなみに筆者の飼っているポメラニアンの登録名の一部には、クリスタルと記載されています。生まれたとき、水晶のようにキラキラと輝いて見えたのかもしれません。
犬種・性別・生年月日
犬の登録名と同じく、血統書の上の方に記載されているのが、犬種・性別・生年月日です。
お友達のポメラニアンは体重が15kgもあり、「本当にポメラニアンですか?」と聞かれることが多いのですが、血統書があれば、純血のポメラニアンであることを証明することができます。
愛犬を見た人から“本当に○○ですか?”とよく聞かれるという飼い主がいらっしゃれば、ぜひ愛犬の血統書を確認してみてくださいね。
血統図
愛犬・父犬・母犬・祖父犬・祖母犬・曽祖父犬・曾祖母犬の血統図が記載されています。
筆者の飼っているポメラニアンの血統書を確認すると、家族みんなの“犬の登録名”が記載されており、生年月日や毛色も確認することができます。
仮の名前であるかと思いますが、愛犬の父犬や母犬、家族みんなの名前を知ることができるということは、飼い主にとって嬉しく特別なことなのではないでしょうか。
マイクロチップのID番号
血統書には、マイクロチップのID番号が記載されていることがあります。
販売業者に対して、犬や猫へのマイクロチップの装着が義務付けられたのは、2022年6月1日からです。
以降に発行された血統書には、愛犬のマイクロチップのID番号が記載されているかと思います。
愛犬の親戚を見つけることができる
血統書の使い道として、愛犬の親戚を見つけることができるサイトがあります。
血統証明書に記載された“犬の登録番号”を登録することで、親戚を見つけることができます。
愛犬と親戚がサイトで再会するためには、親戚の犬もサイトに登録されている必要があります。
まとめ
この記事を読んで、あなたも愛犬の血統書を再度見てみたくなったのではないでしょうか。
筆者の家には血統種と雑種の2匹がいますが、血統書がなくて困ったことはありません。普段は引き出しの奥で保管されており、愛犬の誕生日に見返すようにしています。
ぜひ愛犬の「犬の登録名」を確認してみてほしいです。今の愛犬の姿からは想像できない意外な名前で登録されているかもしれません。
私は愛犬がクリスタルと登録されていることを知ったときは、クスッと笑ってしまいました。