犬が散歩前に暴れるときの心理とは?
「散歩行こう!」そう声をかけると走り回って大暴れ…そんなワンコは意外と多いもの。「散歩自体が好きではない?にしては楽しそうに歩くけどなぁ」そう思う飼い主さんもいるのではないでしょうか。
犬が散歩前に暴れる代表的な理由と、ワンコの心理を見ていきましょう。
1.散歩が嬉しい
散歩が大好きすぎて「お散歩だよ」という飼い主さんの声掛けや、支度をしている姿を見ただけでテンションが上がり大暴れするワンコは多いようです。
ごはんより何より1日の中で散歩が大好きなのでしょう。外に出て陽の光や風を感じたり、クンクンと匂いを嗅ぐことは犬の知的好奇心を刺激します。ストレス発散効果も大きく期待できます。
犬は不安・恐怖といったネガティブな気持ちだけではなく、嬉しい・楽しいというポジティブな感情でも興奮状態になりやすいのです。
2.散歩に行きたくない
ほとんどの犬は散歩が好きですが、稀に散歩が嫌いなワンコもいます。行きたくないのですから「イヤだ!」と大暴れして抵抗するのです。
散歩を嫌がる理由は様々です。『外に出た経験が少ないため怖い』『散歩の途中でイヤなことがあった』『散歩だと思ったら病院だった』など、何かしらの恐怖や不安、ストレスを覚えたことがトラウマとして残っているのでしょう。
おやつを取り入れたり愛犬と会話するように笑顔で散歩をし、楽しいものだと犬の記憶を上書きしてあげると良いですね。
3.飼い主が構ってくれるから
散歩前に愛犬が暴れると「走り回って可愛い」そう思う方もいるはず。予測不能な俊敏な動きは思わず笑ってしまう光景でしょう。
そんな飼い主さんを見たワンコの中には「構ってもらえた」「遊んでくれた」そう受け取り、同じ行動を繰り返す子も。
習慣化してしまうと止めさせることが難しくなってしまいます。過度に反応せず愛犬が落ち着いたタイミングを見計らって散歩に出かけましょう。
4.ハーネスやリードをつけたくない
犬が散歩前に暴れる理由として、散歩は好きでもハーネスや首輪、リードが嫌いという可能性が考えられます。
体に何か身に着けることや、リードで繋がれることが苦手な犬は多いもの。特に元野犬だったワンコは今まで体一つで動き回っていたのに、よくわからないものを着けられ動きが制限されることに恐怖を覚えます。
別の理由として、ハーネスや首輪のサイズが適合していない可能性も。もちろん緩すぎてはいけませんが、指も入らないほどキツイ状態では犬も相当居心地が悪いでしょう。ハーネスを見ただけで暴れまわることも理解できますよね。
実践してみて!散歩前に暴れる犬を落ち着かせる対処法
散歩前に犬が暴れる主な理由をご紹介しました。では、どのような対処法をとれば落ち着いて散歩に行くことができるのでしょうか。ポイントは「興奮させない」ことです。
- 過度に構わない
- 大きな声を出さない
- 落ち着くまで待つ
- ハーネス着用はコマンドで伝える
散歩に行きたい、もしくは行きたくないにせよ、犬が興奮状態のまま外に出ることは大変危険です。ですので、落ち着いて散歩に出かけられるように、まずは暴れ出しても構わないことです。
見ない・触らない・話しかけないを意識してみましょう。可哀想な気もしますが構ってしまうと犬の興奮は収まりません。大きな声で叱ることもやめて下さい。
落ち着くまで根気強く待ち「マテ」「おすわり」をさせてからハーネスやリードを着用させます。繰り返し行うことでルーティンとして体に染みつき、落ち着いた状態で散歩に行くことができます。
まとめ
犬が散歩前に暴れる代表的な理由をご紹介しました。「散歩に行きたい」「行きたくない」「リードをつけたくない」など、ポジティブなものからネガティブなものまで様々です。
いずれにせよ興奮状態で散歩に出かけることは危険ですので、落ち着かせてから散歩に出るようにしましょう。対処法を参考に、愛犬とのお散歩ライフを楽しんで下さいね。