1.要求にすべて応える
犬は飼い主であるあなたに対して「お腹空いた」「いっしょに遊ぼう」「散歩行きたい」ななどさまざまな要求をしてきます。ついつい言いなりになってしまう飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし愛犬の要求に応えてばかりいると、ワガママで我慢のできない犬になってしまう可能性があります。そればかりか、要求を通そうとして吠えつづけるなどの問題行動や攻撃的な行動をするなどの原因にもなってしまうことも。
また愛犬の要求するままに食べ物を与えていると、栄養バランスが崩れる、肥満になるなど健康を害するリスクも高くなります。
愛犬をワガママにしないためにも、吠えたり、飛びついたりして要求してきたときは、徹底して無視をします。落ち着くまで待って、オスワリやフセなどの指示を出して、従えたら要求に応えてください。吠えたり、飛びついたりしても要求に応えてもらえないことを学習してやめるようになるでしょう。
2.嫌がる犬に服を着せる
最近は犬用の服もおしゃれなものが多く、ファッションとして楽しんでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。それを否定するつもりはありませんが、嫌がっている犬に無理矢理服を着せているとしたら…。犬はストレスを感じているかもしれません。
飼い主さんにとっては、かわいい服を着た愛犬を見るのは楽しいことかもしれませんが、犬はおもちゃではないのです。愛犬が嫌がらない場合もたまに楽しむ程度にとどめておくのが良いでしょう。
また常に服を着せたままにするのもNGです。食べかすなどが付着して不衛生になったり、蒸れたりして皮膚炎の原因になる場合があります。
防寒や術後の傷口の保護などを目的に着せる場合も、事前に慣らして無理強いをすることがないようにしましょう。
3.叱らない・しつけない
愛犬のかわいさに負けて、しつけをせずに甘やかしていませんか?愛犬の悪い行動を叱らずに放置していると、ワガママ放題の問題犬になってしまう可能性があります。
また犬はもともと群れで暮らしていた動物で、リーダーの指示に従い、群れのルールに沿って暮らしていました。そのため指示を出すリーダーがいない、ルールがないという環境では安心できずに不安を感じるようになります。
さらに盗み食いをするなど、愛犬を危険にさらしてしまう可能性も。
人間と犬が、安全で快適に暮らしていくためには、犬にも最低限のルールを守ってもらう必要があります。あなたがリーダーとなり悪いことをしたら叱る、最低限のルールを教える(しつけ)ようにしましょう。
4.常にいっしょにいる
家にいるときに常に愛犬といっしょに過ごすことが、実は問題行動の原因になっているかもしれません。
飼い主さんとべったりな犬は、そばに人がいることが当たり前になり、飼い主さんの姿が見えないだけで強い不安や寂しさに襲われるようになります。
その結果、留守番中にずっと吠えつづける、室内を破壊する、粗相をするなどの問題行動につながることも。このような状態を「分離不安」といいます。分離不安になると、飼い主さんと離れることで強いストレスを感じるようになります。また室内を破壊する際にケガや誤飲をしてしまうリスクも否定できません。
分離不安を避けるためには、愛犬にひとりで過ごすことに慣れてもらう必要があります。家にいるときも必要以上にかまわず、それぞれの時間も大切にしましょう。
まとめ
愛犬を不幸にしてしまうかもしれない親バカ行為を4つ紹介しました。いずれの行為も、愛犬を不幸にしようとしておこなっているわけではないと思います。しかし間違った愛情だといえるでしょう。
このような親バカ行為がまわりまわって飼い主さんが苦労するだけなく、愛犬の健康を脅かしたり、命を危険にさらしたりしてしまう可能性もゼロではないのです。
もし今回紹介した行為に覚えがあるのなら、少しずつでもかまいません。愛犬のためにも、改善に努めましょう。