犬の大怪我につながる『室内環境』の共通点5つ 注意が必要な場所や安全な環境づくりのポイントを解説

犬の大怪我につながる『室内環境』の共通点5つ 注意が必要な場所や安全な環境づくりのポイントを解説

『犬の大怪我につながる室内環境の共通点』についてまとめました。その場所が犬の大怪我につながる理由と、それぞれの場所への犬のための安全な環境づくりのポイントを解説します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

犬の大怪我につながる室内環境の共通点

フローリングに座っているトイプードル

犬が最も大怪我を負いやすい場所は自宅です。脱臼や骨折で動物病院へ運ばれてくる犬のほとんどが、自宅で怪我を負ったとされています。

外出中に大怪我を負うとすれば、交通事故や犬同士の喧嘩でしょうか。

自宅には犬の大怪我につながる盲点がたくさんあります。「まさかこんなことで…」と思うことが大怪我につながっています。

1.フローリング

犬の大怪我につながる室内環境の共通点は、床がフローリングであることです。

手足の裏の被毛をバリカンでカットするなど、滑らないための予防をされているかもしれませんが、それでもフローリングは、犬にとって滑りやすい素材です。

「敷物をすると粗相をしてしまうから…」と、フローリングのままにされていらっしゃるご家庭もあるかもしれません。

タイルカーペットを敷くなどできないときは、フローリングにペット用の加工をすることをおすすめします。滑りにくくするためのペット用の塗料があります。

ホームセンターで購入し、ご自身でフローリングに塗ることもできますし、業者に依頼することもできます。

2.キッチン

犬の大怪我につながる室内環境の共通点は、犬がキッチンへの出入りを自由にできることです。

人間の食べ物や残飯を食べてしまうことがあります。人間の食べ物の中には、犬が中毒症状を引き起こすものがあります。

ゴミ箱に捨てられた腐っている食べ物も、カビが生えている食べ物も、食べることができるものと判断してしまうことがあります。

また、キッチンには刃物も多くあります。高い場所に置かれた包丁に手をかけ、落としてしまったときに怪我を負う可能性があります。

キッチンに扉がある場合には閉め忘れに注意し、扉がない場合にはペットゲートを設置しましょう。

3.階段

階段をおりようとしているジャックラッセルテリア

犬の大怪我につながる室内環境の共通点は、犬が階段の上り下りを自由にできることです。

階段の素材は何でしょうか。犬が滑りやすいフローリングではありませんか?滑って転倒したり、転落したりする恐れがあります。

ペット用の滑り止めマットを敷いて対策されているかもしれませんが、階段は人間が上り下りしやすい設計になっています。

犬にとっては幅が狭く、傾斜の急な斜面を上り下りするようなものです。器用に上り下りしているように見えますが、決して安全ではないのです。

階段にはペットゲートを設置し、自由に上り下りさせないようにしましょう。上り下りが必要なときは抱っこする、または犬の体を支えながら飼い主が一緒に上り下りしましょう。

4.家電製品

犬の大怪我につながる室内環境の共通点は、家電製品のコードがコンセントにさしっ放しになっていること、またはコードがむき出しになっていることです。

家電製品のコードを噛み、犬が感電すると、口の中に火傷を負うだけでなく、内臓にも大きな損傷を負うことがあります。

ドライヤーやヘアアイロン、スマートフォンの充電器など、今使用していない家電製品のコードはコンセントから抜き、片づけておきましょう。

空気清浄機、ホットカーペット、こたつなど、使用中の家電製品のコードには、ペット用の噛みつき防止カバーを取り付けましょう。

5.ソファー

犬の大怪我につながる室内環境の共通点は、ソファーからの飛び降りです。

ソファーから犬が下りるとき、どうしても飛び降りる状態になってしまいます。小型犬であれば、ジャンプするように飛び降りなければなりません。中型犬や大型犬であっても、前足への負担がかなり大きいです。

ソファーからの飛び降りは、犬の骨折の原因になりやすく、全身麻酔での手術を受けなければならなくなる恐れもあります。犬には大きな負担と、飼い主には高額な費用がかかるでしょう。

ソファーには愛犬が安全に上り下りするためのスロープを設置するとよいかと思います。または、犬を迎えるのと同時に、ローソファーに買い替えることをおすすめします。

まとめ

ソファー横のスロープをおりるコーギー

犬の大怪我につながる室内環境の共通点を5つ解説しました。

  • フローリング
  • キッチン
  • 階段
  • 家電製品
  • ソファー

あなたのお家には、犬の大怪我につながる室内環境の共通点がいくつあるでしょうか。今すぐ愛犬のための安全対策をしましょう。

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