犬が風邪をひいたときに見極めたい『初期症状』7つ 愛犬のために飼い主ができることとは

犬が風邪をひいたときに見極めたい『初期症状』7つ 愛犬のために飼い主ができることとは

『犬が風邪をひいたときに見極めたい初期症状』についてまとめました。愛犬に風邪の症状があらわれたとき、飼い主にできることを解説します。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

犬が風邪をひいたときに見極めたい初期症状

ゴールデン、氷嚢、体温計

よく“風邪をひいた”とはいいますが、獣医学では、犬に「風邪」という病気はありません。

1.咳が出る

犬が風邪をひいたときの初期症状には“咳が出る”があります。

咳の症状が出る風邪では、ケンネルコフを疑うことができます。伝染性気管支炎とも呼ばれています。

免疫機能が未熟である子犬、免疫機能が低下する老犬に起こりやすい風邪の初期症状です。頻繁に咳をしているときは、早めに動物病院へ行きましょう。

2.くしゃみが出る

犬が風邪をひいたときの初期症状には“くしゃみが出る”があります。

犬もくしゃみをしますが、普段と比べて、あまりにも回数が多いなと感じられるときは、風邪を疑うことができます。

他の犬に飛沫感染させてしまうことがあるため、愛犬が頻繁にくしゃみをしているときは、他の犬との接触をしないようにしましょう。

3.鼻水が出る

犬が風邪をひいたときの初期症状には“鼻水が出る”があります。

正常な鼻水は透明でサラサラとしています。菌に感染してしまったときは、濁った粘りのある鼻水へと変わります。膿が出ているようにも見えます。

鼻づまりを起こしては呼吸もつらくなってしまいますので、早めに動物病院へ行きましょう。

4.熱が出る

横たわる子犬、体温計

犬が風邪をひいたときの初期症状には“熱が出る”があります。

犬の平熱は38℃です。風邪をひいて熱が出ると、39℃~40℃にまで体温が上がります。愛犬の体温の変化を見逃さないためには、愛犬の体温を把握しておくことが大切です。

犬の体温は、体温計を肛門に挿入します。そのため、ペット用の体温計は、先端がやわらかい素材になっています。人間用の体温計は使用しないようにしましょう。

5.嘔吐する

犬が風邪をひいたときの初期症状には“嘔吐する”があります。

たった一度だけ嘔吐する場合もありますし、何度も繰り返し嘔吐する場合もあります。何も吐き出されないにも関わらず、嘔吐の仕草を何度も繰り替えることもあります。

嘔吐した後、すっきりとした様子で、犬が元気に過ごしているのであれば、それほど心配はないでしょう。

しかし、嘔吐した後でぐったりとしているのであれば、要注意です。早急に動物病院へ行きましょう。

6.震える

犬が風邪をひいたときの初期症状には“震える”があります。

菌に感染すると熱が出ます。菌の増殖を抑えるための作用です。免疫細胞を活性化させるための作用でもあります。

震えているのは筋肉です。筋肉を震わせることで体温を上げようとしています。寒くて震えているわけではありません。

7.目ヤニが出る

犬が風邪をひいたときの初期症状には“目ヤニが出る”があります。

普段の愛犬の目ヤニの状態を把握することができていれば、普段の目ヤニと違うことに気づくことができ、その目ヤニが異常な状態であることが分かります。

正常な犬の目ヤニは、透明であったり、白っぽかったり、薄い灰色や薄い茶色をしていることがあります。

もしも目ヤニが緑っぽかったり黄色っぽかったりするときは、風邪をひいたときの初期症状である可能性があります。

まとめ

咳をする犬の顔のアップ

犬が風邪をひいたときに見極めたい初期症状を7つ解説しました。

  • 咳が出る
  • くしゃみが出る
  • 鼻水が出る
  • 熱が出る
  • 嘔吐する
  • 震える
  • 目ヤニが出る

犬に風邪のような症状を引き起こす原因となる感染症は、混合ワクチンで防ぐことができるものもあります。任意のワクチンですが、年1回、接種するようにしましょう。

愛犬に普段にはない症状が出たときは、“これくらいのことで病院に行くのは…”と思わず、軽い症状であるうちに診てもらいましょう。

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