犬が地面のニオイを嗅いでいるときの心理4つ
犬が地面などのニオイを嗅ぎ回ることを「クン活」と呼ぶ人が増えています。犬がくんくんとニオイを嗅ぎ回る姿が名前の由来です。
犬は人間の数百倍もの鋭い嗅覚を持っているため、毎日同じ道を歩いているのに一生懸命にニオイを嗅ぎますよね。
では、その時犬はどんな気持ちなのでしょうか?ここでは、犬が地面のニオイを嗅いでいるときの心理4つをご紹介します。
1.情報を集めたい
犬はニオイからあらゆる情報を得る習慣があり、とくに他の犬のニオイには敏感です。クン活に夢中になっている時は、「このニオイはどこの犬で、何歳なんだろう?」などと細かい情報を集めているのかもしれません。
2.コミュニケーションを取りたい
犬がニオイを嗅ぐ理由は情報収集の他にも、「コミュニケーションを取りたい」というものがあります。縄張りを主張することもありますが、犬はニオイを通じてコミュニケーションを取る習性もあるからです。
人間にはない感覚なので不思議に思うかもしれませんが、愛犬が道ばたでクン活を始めた時は、しばらく見守ってみてください。
3.ストレスを解消したい
犬にとって知らないニオイを嗅ぐ行為は刺激的で、ストレス発散につながることがあります。無我夢中になってクン活に集中することは、脳の活性化につながるという意見もあるようです。
そこが犬にとって初めての場所であれば、ニオイで情報を集めて緊張をほぐしたいという気持ちが強まっている可能性もあります。
4.楽しいから
犬が地面のニオイを嗅ぎ回るのは、好奇心を刺激されるからです。危険を察して嗅ぐことも多いですが、楽しそうにクン活をしているのであれば、探検でもしている気持ちになっているのかもしれません。
時間がかかるため待つ側は気が揉めてしまいますが、愛犬が夢中になっている時はできるだけ見守ってあげましょう。
犬がクン活をする際に注意すべきポイント
犬が地面のニオイを嗅ぐ心理がわかった所で、クン活をする際に注意すべきポイントをいくつかご紹介します。
安全を確保する
犬は道路や草むらなど、ニオイがある場所ならどこでも入ってしまいます。愛犬がクン活を始めたら、ガラス破片などの鋭利な落下物がないかどうか、ほかの通行人や運転手の邪魔にならないかどうかなど、愛犬の安全を確保しましょう。
人ごみや交通量の多い場所は、できるだけ早く素通りするのが望ましいです。
拾い食いなどがないよう注意する
外には何が落ちているのかわからないため、愛犬が拾い食いをしないように見守ってください。ポイ捨てのゴミだけではなく、犬が口にすると危険な花や草などもあります。
ほどほどに見守る
限られた時間の中で散歩をする飼い主さんの方が多数だと思いますが、その中で思う存分クン活をさせるのは正直厳しいかもしれません。ただ、犬の自由にクン活をさせるべきかといえば、そうでもないです。
飼い主さんが主導権を握りながら、強弱をつけるのが大事です。安全な場所でクン活をさせて、興奮する前に立ち去ると散歩がスムーズになります。
犬のクン活はほどほどに見守りつつ、大切な時間として確保してあげるとよいでしょう。
まとめ
犬が夢中になって地面のニオイを嗅ぐ時の心理はさまざまですが、あまり自由にさせずに、ほどよい加減で見守ってあげましょう。
クン活は犬にとって楽しみのひとつなので、「どんなニオイがするの?」と想像しながら一緒に散歩を楽しんでみてください。