犬が『飼い主のニオイを嗅ぐ』心理5選
犬は嗅覚が非常に優れているため、些細なニオイからあらゆる情報を得ています。そんな犬たちが飼い主のニオイを嗅ぐとき、どのような理由が関係しているのでしょうか。
1.いつもと違うニオイに反応している
もしも執拗にニオイを嗅いでくるようであれば、飼い主から普段とは違うニオイが漂っているのかもしれません。外出先から帰ってきた直後であれば、いつもとは違う場所に行ったことをニオイで感じ取っているのでしょう。
もしも家の中にいたのに執拗にニオイを嗅いでくるようであれば、体調の変化を感じ取っていることもあるそうです。過去には犬が飼い主の病気をニオイで感知したという事例も報告されています。
2.おいしそうなニオイがする
飼い主から感じるおいしそうなニオイに反応している犬は、しつこいまでに鼻を鳴らしながらクンクンと一生懸命ニオイを嗅いできます。
「もしかして飼い主さん、僕に黙っておいしいもの食べてきた?」と犯人を問い詰めるかのように、全方向からニオイを嗅いでくる犬もいるでしょう。
3.飼い主がどこで何をしていたのか知りたい
帰宅した飼い主の後をついてまわり、しばらく飼い主のニオイを嗅ぎ続ける犬は少なくありません。これは飼い主がどこで何をしてきたのか知りたいという欲求からです。
犬は1日の大半を家の中で過ごしているため、外の世界の刺激を受けられるタイミングはほんのわずかです。そのため、飼い主に染み付いた外のニオイすらも楽しみな日課にしている犬は多くいます。
4.飼い主のニオイを嗅いで安心したい
犬にとって信頼している大好きな飼い主のニオイは何よりも安心できるニオイです。そのため、安心したいと思っているときは、飼い主のそばにやってきてニオイを嗅ぐことがあります。
状況によっては何かに不安を感じている可能性があるので、飼い主にぎゅっと密着するような様子や不安そうな表情を見せているときは、不安の原因を取り除いてあげたり、落ち着くまで寄り添ってあげましょう。
5.他の犬のニオイを感じる
クンクンと鼻を鳴らすほどしつこくニオイを嗅いでくるときは、外で他の犬と接触していたり、通りすがりの犬のニオイが付着している可能性も考えられます。
「どうして私以外の犬のニオイが飼い主さんから!?」と戸惑っている犬もいるでしょう。落ち着きを取り戻したら、遊びや散歩、スキンシップなどを通して愛情をたくさん注いであげてください。
犬がしつこくニオイを嗅いでくるときの対処法
犬がしつこくニオイを嗅いでくるときは、飼い主に染み付いているニオイから情報を得ようとしています。この行動は犬の本能的な行動なので、無理にやめさせるとストレスにつながる恐れもあります。
ニオイを嗅がれるだけならば問題行動ではないので、満足するまで好きなだけ嗅がせてあげましょう。
興奮気味にニオイを嗅いでいる場合は、コマンド指示(お座り、待てなど)で冷静さを取り戻してあげてください。
まとめ
いかがでしたか。犬が飼い主のニオイを嗅いでくるときは、普段嗅ぎ慣れていないニオイが飼い主から漂っていることが大きな理由です。嗅ぎ慣れていないニオイに不安を感じていることもあるので、遊びやスキンシップを通して不安を解消してあげましょう。