犬が『仲間』だと伝えているときのサイン6つ 味方ではないと判断されたときの行動までご紹介

犬が『仲間』だと伝えているときのサイン6つ 味方ではないと判断されたときの行動までご紹介

飼い主さんは、愛犬を家族の一員として家に迎え入れるため、元々仲間だという感覚を持っています。しかし、知らない場所で知らない人ばかりの環境に放り込まれた犬は警戒心全開で、仲間意識など皆無の状態です。そんな犬が飼い主さんを信頼し「仲間」だと思ってくれるようになると、犬はどのようなサインを見せてくれるようになるのでしょうか。

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犬にとっての仲間とは

肩を寄せ合う2頭の犬

犬は、人間のように「家族」をベースとした群れを作り、お互いに強力し合いながら暮らすのが一般的です。そして縄張りに侵入してきた外敵を追い払ったり、餌を確保したりするために協力し合うため、群れのメンバーに対して仲間意識を持っています。

つまり犬にとっての仲間とは、単に縄張りを共有している同居人などではなく、困ったときにはお互いに助け合い、時には体を張って守ったり守られたりするような、深い信頼関係の上に成り立っている間柄なのです。

ではその犬が、飼い主を仲間だと認識しているときに見せてくれるサインとして、どのような行動があるのかについて見ていきましょう。

犬が仲間だと伝えているときのサイン

飼い主さんの近くで寛ぐ犬

1.リラックスして緊張感を見せない

犬に限らず、動物は警戒心が高いものです。しかし心から信頼している相手に対しては、全くと言っていいほど警戒心を見せずにリラックした様子を見せてくれます。

目の前で仰向けになって寝ていたり、全身の力を抜いて穏やかな表情で体を預けてきたり、触られてもそのままリラックし続けていたりするのであれば、飼い主さんのことを信頼し、完全に仲間として受け入れているというサインだと考えて良いでしょう。

2.近くにいたがる

子犬の頃に兄弟姉妹たちと楽しく戯れあって遊んだように、楽しいことを共有するのも仲間です。そのため、飼い主さんの後をついてきたり、並んで座りたがったりと、いつも近くにいようとする場合も、飼い主さんを仲間だと思っているからだと考えられます。

また背中やお尻などの、犬にとって見通しの悪い部分を飼い主さんの体にくっつけてくる場合、一緒にいたいというだけではなく、自分の視界が及ばないところに信頼できる人がいてくれることで、安心感を得ているとも考えられます。

3.落ち着いて留守番ができる

飼い主さんのことを信用しきれていない犬は、「もう帰ってこないかもしれない」と不安が募るため、落ち着いて留守番をできません。しかし、飼い主さんのことを仲間だと認め、信頼している犬は、留守の時間がいつもより長くなっても「必ず帰ってくる」と信じられるため、取り乱すことなく落ち着いて留守番をしていられます。

つまり、飼い主さん出かける時や帰宅した時に、興奮せずに落ち着いて見送ったり出迎えたりすることができ、かつ留守中もパニックなどを起こさずに落ち着いて待っていられる犬は、飼い主さんのことを信頼し、仲間だと認識しているサインなのです。

4.誘ってくる

多くの犬は楽しいことが大好きです。そして、ひとり遊びよりも仲間と一緒に遊んだ方が楽しいことを知っています。そのため、遊びに誘ったり、散歩に誘ったり、朝起こしにきたりするのは、一緒に楽しいことをしたいという仲間へのサインです。

5.常に気にかけている

犬は、常に飼い主さんのことを気にかけて、よく観察しています。そのため、飼い主さんの行動や声の調子、歩き方などから、飼い主さんの感情を察知することができます。

そんな犬が、いつもと全く異なる様子の飼い主さんを見たら、「どうしたのだろう?」と不思議に思い、様子を確かめるために近寄ってきます。もし泣いていれば、顔を舐めて涙を拭ってくれるかもしれません。いつまでも離れずに寄り添ってくれるかもしれません。

これらの行動は、飼い主さんのいつもとは異なる様子に驚き、不安になり、ただごとではないと共感する気持ちから出てくる行動だと考えられます。これも、飼い主さんを仲間だと認識しているからこその行動だと言えるでしょう。

6.相手を守ろうとする

飼い主さんを仲間だと思っている犬にとって、飼い主さんは自分を守ってくれる存在です。と同時に、飼い主さんの身に危険が迫ったときには、自分が守ってあげなければならないとも考えています。

普段から、見知らぬ人や犬に対して頻繁に威嚇や攻撃をする犬の飼い主さんは、もしかするとご自身の気弱な面が愛犬に伝わっているのかもしれません。散歩中などは、あえて胸を張って堂々と振る舞うようにすると、こういった攻撃性が見られなくなるかもしれません。

またご家族に小さなお子さんがいて、その子に寄りかかられたり多少乱暴にいじられたりしても犬がおとなしくしている場合は、「仲間の中で一番弱い子だから、この子は僕(私)が守らなきゃ」という気持ちが働いているのかもしれません。

味方ではないと判断されたときの犬の行動

及び腰の犬

飼い主さんは愛犬を家族や仲間だと思っていても、愛犬はまだ飼い主さんのことを味方だと思えずにいる場合もあるでしょう。もし、愛犬が普段から下記のような行動を見せるようであれば、もう少し時間をかけて信頼関係を深めていく必要があるでしょう。

<犬が味方ではないと思っている相手に見せる行動>

  • いつでも逃げ出せるように体の一部が緊張している
  • 自分からはあまり近寄ってこない
  • 飼い主さんが近づいていくと逃げ隠れする
  • ちょっとした動作にも反応し、唸ったり吠えたりすることもある

愛犬に味方だと思ってもらうための対処法としては、とにかく信頼してもらうことが一番です。そのためには、毎日のお世話をしっかりすることが一番の基本です。次に大切なのが、ブレないことです。

指示語や愛犬を褒めたり叱ったりするときの基準を明確に決めて、簡単には変えないことです。例えば、同じ指示を出すのに「おすわり」と言ったり「すわれ」と言ったりしないこと。また犬の同じ行動に対して、気分次第で褒めたり怒ったりしないことです。

まとめ

穏やかに見つめ合う犬と女性

犬が信頼し、仲間だと思っている相手に対して見せるサインをご紹介しました。愛犬の行動を見て、まだまだ味方だとは思ってもらえていないようだと感じたら、とにかく愛犬との間に信頼関係を築くことを心がけましょう。

信頼関係の構築は、一朝一夕にできることではありません。焦らずにコツコツと、時間をかけて築いていきましょう。そうすれば、愛犬は必ず飼い主さんに対して仲間だというサインを見せてくれるはずです。

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