『犬の十戒』とは?飼い主に知っておいてほしい愛犬からの10のお願い

『犬の十戒』とは?飼い主に知っておいてほしい愛犬からの10のお願い

世界中の愛犬家たちの間で共感を呼んでいる「犬の十戒」。今回は、犬の十戒にはどのような意味が込められているのかを分かりやすく解説していきます。少し長いですが、すべての愛犬に読んでいただきたい内容です。ぜひ最後までお付き合いください。

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犬の十戒とは?

見つめ合う犬と女性

犬の十戒とは、犬と暮らすうえで決して忘れてはいけない大切なことを犬の目線で語った詩です。

作者不詳となっていますが、ノルウェーのあるブリーダーが飼い主になる人に渡している「犬からご主人への11のお願い」がもとになっているとの説があります。

犬の目線で語られるこの詩は、世界中で共感を呼び、愛犬家たちの間では犬と暮らすための心得として広まっています。

犬の十戒にはどんなことが書かれている?

ソファーでくつろぐ犬

犬の十戒:第1戒

「私の人生はおそらく10年から15年くらいでしょう。だからこそ、あなたと離れている時間が辛いのです。あなたは私と暮らす前にそのことをよく考えてください。」

犬の一生は私たち人間よりもずっとずっと短いのです。だからこそ、できるかぎりいっしょに過ごしてほしい、いっしょの時間を大切にしてほしいと思っているのでしょう。

いっしょにお出かけしたり、遊んだりしてたくさんの楽しい思い出を作りましょう!

犬の十戒:第2戒

「あなたが私に望んでいることを理解するまでには、少しだけ時間がほしいです。」

犬と人間が楽しく、快適に暮らすためには、いくつかのルールが必要になります。そのルールを犬が理解して習得するためには、少しだけ時間がかかります。その間、きつく叱ったり、イライラしたりしてもお互いに良いことはありません。

犬はあなたに対して、気長に、そして根気よく向き合ってほしいと願っています。

犬の十戒:第3戒

「どうか私を信じてください。私はそれだけで幸せです。」

犬は信頼するあなたに対して、信じてもらえたらそれだけで嬉しいと感じます。ぜひ、愛犬を信頼し、愛してあげてください。

犬の十戒:第4戒

「私を長時間叱ったり、閉じ込めたりしないでください。あなたは、仕事や楽しみがあり、私以外にも友達がいるでしょう。でも私にはあなたしかいないのです。」

人間には、犬以外にもたくさんの楽しみがあります。しかし犬にとってはあなたがすべてなのです。だからこそ、長時間叱ったり、閉じこめたりなどの罰を与えられるととても辛く感じます。どうか優しく接してほしい、仲良くしてほしいという願いが込められているのでしょう。

犬の十戒:第5戒

「時々、私に話しかけてください。言葉を理解することはできなくても、あなたの声は十分に私に届いていますよ。」

犬は、あなたの話す言葉の意味を正しく理解することはできません。しかし、大切に思ってくれていること、考えていることは理解できます。だからどんどん話しかけてほしいと思っています。

犬の十戒:第6戒

「あなたが私をどのように扱ったか、私は決して忘れません。」

あなたが、優しく接してくれたこと、大切にしてくれたこと、いっしょに遊んでくれたことは決して忘れません。もちろん私に対しておこなったひどい行為も忘れません。あなたが私に対してどのように接したか、ずっと覚えています、ということが書かれています。

だから行動には注意してくださいね、という戒めが込められているようにも思えます。

犬の十戒:第7戒

「私を叩いたり、いじめたりする前に思い出してください。私は、鋭い歯であなたを傷つけることができるにもかかわらず、あなたを傷つけないと決めているのです。」

犬にとってあなたに噛みつくことはたやすいことでしょう。しかしあなたのことが大切だからこそ、そのような行動はしたくないと思っています。ですからあなたにも、犬を叩いたり、いじめたりするのはやめてほしい(しないでほしい)と願っています。

犬の十戒:第8戒

「私が言うことを聞かない、頑固だ、怠け者だと叱る前に、私が苦痛に感じていることがないか考えてみてください。食事がきちんともらえていなかったり、太陽が照りつける場所に長時間置き去りにされていたりしないでしょうか。もしそうでなければ、年老いて体が弱ってきたのかもしれません。」

犬が問題行動をしている場合、それには叱ることでは解決しないなんらかの原因があるかもしれません。犬の様子をよく観察して変化に気づいてほしい、快適に過ごせるように環境を整えてほしいと願っています。

犬の目線で、健康やストレスに配慮することの重要性を訴えているのでしょう。

犬の十戒:第9戒

「私が年を取っても見捨てないでください。あなたもいずれ私と同じように歳をとっていくのですから。」

犬の寿命は短く、人間よりも早く年を取ります。介護が必要になり、大変な思いをするかもしれません。しかしこの姿は、将来のあなたかもしれません。ですから、年老いた犬のことも大切にしてほしいと願っているのです。

犬の十戒:第10戒

「最後の旅立ちのときまで私のそばにいてください。「見ているのが辛い」「立ち会えない」なんて言わないでください。私はあなたがそばにいてくれるだけで幸せを感じ、どんなことも受け入れることができます。どうか忘れないでください。私があなたのことをいちばん愛しているということを。」

犬は最後のときを大好きだったあなたと過ごし、愛を感じながら旅立ちたいと願っているのでしょう。またはいつもと違う感覚に不安や戸惑いを感じ、そばにいてほしいと思っているのかもしれません。

安易に犬を捨てる人への戒めや終生飼育の大切さを訴えるメッセージだと考える人もいるようです。

まとめ

手をかけて立ち上がっている犬

犬の十戒に込められた犬の願いを解説しました。あくまでも想像でしかありませんし、今回紹介した以外にもさまざまな解釈が成り立ちます。

すべての解釈に共通しているものがあるとしたら、犬の目線で語りながら、犬と人間の理想的な関係について語っているという点です。

犬の十戒には、犬とのより良い関係を築くためのヒントがちりばめられています。ぜひ参考にして愛犬と向き合ってみてはいかがでしょうか。

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