犬の飼い主に向いているかチェックしてみよう!
犬を飼うということは、単に可愛いペットが家にいるというだけではありません。飼い主としての責任を負わなくてはならず、日々の生活においてもさまざまな影響が出てきます。
これから犬を飼おうと考えている方は、まず自分が犬の飼い主に向いているかをチェックしてみましょう。
1.犬のお世話に手間と時間をかけられるか
犬は毎日のお世話が必要な動物です。1日2回の散歩、食事の準備、シャンプー、トイレそうじなど、多くの時間と手間がかかります。
とくに子犬の時期は手間がかかります。トイレトレーニングやその他のしつけ、社会化のための教育など教えるべきことがたくさんあります。
忙しい日常のなかで、犬としっかり向き合う時間を確保できるかよく考える必要があるでしょう。
2.金銭的に余裕があるか
犬を飼うには、お金がかかります。生涯でかかる飼育費用は、大型犬は約450万円、中型犬は約350万円、小型犬は約370万と言われています。
犬と暮らすには、ドッグフードやおやつ、トイレシーツなどの消耗品だけでなく、予防接種や病気や怪我の際の医療費、トリミングなどのケア費用も必要です。
また高齢になれば医療費がかさむのが一般的です。慢性腎臓病や糖尿病など生涯にわたって治療が必要な病気のリスクも高くなるでしょう。場合によっては月に10万円近い出費になることもあります。
このように、犬と暮らすには思いのほか費用がかかります。
3.終生飼育ができるか
犬は10〜15年ほど生きるのが一般的です。その間、家族構成や住環境、ライフスタイルが変化することもあるでしょう。たとえば、引っ越しや結婚、出産、転勤、転職といった変化が起きたときでも、犬を手放すことなく最期まで責任を持って育てられるかを考える必要があります。
また暮らしはじめる際の年齢も考慮しましょう。高齢の方が子犬を飼いはじめた場合はとくに最後まで飼育できるかよく検討する必要があります。
4.ペットを飼える家に住んでいるか
ペットを飼うには、住環境も重要です。マンションやアパートなどの集合住宅の場合は、ペット可の物件であることが最低条件となります。ペット不可の物件で犬を飼うとトラブルの原因になる可能性もありますので絶対にやめましょう。
また集合住宅の場合は、犬の大きさや頭数の制限があるのが一般的です。ほとんどは、小型犬のみで、大きくても中型犬までという物件が多いです。大型犬が飼育できる物件はほとんどありません。まずは、住んでいる家がペット可であること、希望の犬種が飼えることを確認しましょう。
犬を飼うための心構え
犬を飼うことは、私たちの生活に大きな変化をもたらします。しかも楽しいことばかりではなく、我慢や妥協が必要な場面も少なくありません。
たとえば自分の希望や予定を変更しなければならない場面が出てきますし、家を汚されることもあります。また体調不良や年齢を重ねた犬の介護が必要になることも考えなければいけません。その場合、自分の楽しみを我慢し、犬につくす覚悟が求められます。
犬は私たちにとって「家族」ですが、飼い主さんがいないと生きていけない存在でもあります。犬と暮らしているあいだは、犬の健康や幸せを最優先に考え、最期までしっかり責任を持つ覚悟が必要です。
犬の命を預かる重みを理解したうえでお迎えしましょう。
まとめ
犬を飼うことで生活に多くの楽しさや喜びが得られる反面、命を預かるという大きな責任も負うことになります。犬に対する愛情や覚悟があっても、実際の生活で困難を感じることもあるでしょう。
もし毎日のお世話や金銭面に不安がある、住環境に問題があるという場合は、犬を迎えるべきでないかもしれません。犬もあなたも不幸になってしまう可能性があります。その場合、環境などをしっかりと整えてから改めて検討することをおすすめします。