犬が久しぶりに会った人にとる行動
犬の長期記憶は30分～10年以上とされています。30分で忘れてしまうこともあるのです。
そのため、何年も会っていない犬と久しぶりに会ったとき、「忘れられてしまっているのでは…？」と感じられることがあるのではないでしょうか。
今回は、犬が久しぶりに会った人にとる行動を4つ紹介します。
1.離れた場所からジッと見つめる
犬が久しぶりに会った人を離れた場所からジッと見つめることがあります。
自分のことを笑顔で見つめて声をかけてくれる人のことを「あの人は…誰だったかな？」と、確認しているところです。
鼻をヒクヒクと動かしてニオイを嗅いだり、耳をピョコピョコと動かして声をじっくり聴いたり、思い出そうとしているのです。
まだ少しの緊張感や警戒心が残っている状態なので、人の方からは近づかず、声をかけ続けてみましょう。“きっとあの人だ！”と気づいた犬の方から嬉しそうに駆け寄って来てくれるはずです。
2.控えめに吠える
犬が久しぶりに会った人に対して、控えめに吠えることがあります。
「知っている人のようだけど、知らない人かもしれない」という気持ちから、疑心暗鬼になっているのだと考えられます。
知らない人だったらどうしよう…という不安な気持ち、知っている人だと確信することができなくて恐ろしく思う気持ちがあるのです。
犬が「あの人だ！」と思い出すことができるよう、声をかけ続けてみましょう。名前を呼んであげるのがよいと思います。
また不安や恐怖に思う気持ちがあるため、人の方から近づこうとすると、「ワフッ」ではなく「ワンワンワンッ！！」と激しく吠えられることもあるので要注意です。
3.激しく吠えた後に気付く
犬が久しぶりに会った人に対して、激しく吠えた後で「しまった…」という顔をすることがあります。
吠えた後で「あ、あの人だ！」と気づいたのです。「ごめんね、ごめんね…」と、申し訳なさそうに、でも嬉しそうに駆け寄って来てくれます。
そんな姿も可愛いらしいですよね。犬も「失敗した…」「間違ってしまった…」という申し訳ない気持ちから落ち込んでしまうことがあります。たくさん可愛がってあげてくださいね。
4.覚えてなくて不思議そうにする
犬が久しぶりに会った人に対して、覚えてなくて不思議そうにすることがあります。
「何でこの人は私の名前を知ってるんだろうか…？」と久しぶりに会った人の顔を不思議そうに見つめたり、「なぜ飼い主はこの人と親し気にしているのだろうか…？」と飼い主の顔を不思議そうに見つめたりします。
自分は覚えていない人なので、飼い主がどんな態度をするのか、相手の人はどんな態度を見せるのか、観察しているのです。
飼い主が良い態度を見せていれば「この人は安全な人なんだ」と判断し、喜んで駆け寄って来てくれたり、すぐに撫でさせてくれたりするでしょう。
犬にとっては、また新しい記憶として覚えてくれるはずなので、良い印象を持ってもらうことが大切です。
「おやつをくれた」「一緒に遊んでくれた」という記憶は、とても良い印象として残り、相手のことを覚えるきっかけになりやすいです。
まとめ
犬が久しぶりに会った人にとる行動を4つ解説しました。
- 離れた場所からジッと見つめる
- 控えめに吠える
- 激しく吠えた後に気付く
- 覚えてなくて不思議そうにする
久しぶりに実家に帰省したら愛犬に不審者扱いされてめちゃくちゃ吠えられた、なんて話もよく聞きます。
私も1年ぶりに実家に帰省したとき、しばらく距離を取られ、一晩中ニオイを嗅がれたことがありました。思い出すのに時間がかかったようでした。
久しぶりに会った犬に思わぬ反応をされ、ショックを受けてしまうこともあるかと思いますが、変わらぬ愛情で接してあげてくださいね。
